私が存在を信じられない、ってか、購入するヒトが居ることを信じられないものに、"TSAロック付きのスーツケース"ってヤツがある。
"TSA"とは"アメリカ運輸保安局(ググリンク)"のコトらしいッス。
今思いついたのだけど、「用語についてググった結果のページ(Google内ページ)をリンクさせるコト」を、今後「ググリンク」と表記することにしました。ヒトの日記やブログのキャッシュが多いYahoo!で「ググリンク」をヤフってみましたが、3件しか引っかからなかったから、割と新しいコトバってコトになるのかしら?
話を本題に戻します。
"TSAロック"をご存じなかった方も、上のリンクを辿れば、それが何なのか分かったコトと思います。
私に言わせれば、"TSA南京錠"や"TSAダイヤルロック"みたいなヤツはオッケーなのです。試しに買ってみたッス。以下の画像がそれです。
アメリカ旅行をし、その上でスーツケースにロックをかけたまま飛行機会社に預けたいのなら、確かにTSAロックってヤツは必要なのでしょうね。まあ、スーツケースが壊されるのがイヤなヒトは、単純に鍵をかけなければ、スーツケースは壊されないで済むのです。それで話はおしまいって言えばおしまいである。普通のスーツケースを持っているヒトは、アメリカ合衆国方面に旅行する際、鍵をかけなければ良いだけのこと。
で、今はしきりに"TSAロック付きのスーツケース"が売られている。私は、これを買う人の神経が知れない。
アメリカ合衆国方面にだけ旅行するヒトは、まあ買っても良いでしょう。しかし、普通の旅行者はヨーロッパ方面なり、中国や韓国などへも旅行するものだと思う。で、そういった際にもその購入した"TSAロック付きのスーツケース"を使用するんじゃないかな? まさか、アメリカ合衆国方面向けスーツケースと、その他方面向けスーツケースを別に所有するヒトは少なかろう。
そのスーツケースを買っちゃったヒト達、TSAロックを解除できるマスターキーを持っている盗賊が、ヨーロッパ方面やその他の国の空港内部に潜んでいるかも知れないと云うコト、考えつかないのかしら?
まあ大体、スーツケースだって、その気になりさえすれば、破壊は簡単そうである。私は試していないが、昨今流行っているポリカーボネート製のスーツケース、あいつの横っ腹はファスナーになっているものが多い。私が持っているRIMOWAのスーツケースもそうなのだけどね。あのファスナー部分を強力なカッターなりハサミでちょん切っちゃえば、簡単にスーツケースを開けられそうだ。それを思えば、ファスナー式スーツケースの鍵なんて、あってもなくても同じなのかも知れない。
逆に、昔ながらの頑丈そうなスーツケースもあったりします。それなりの工具を使わなければ破壊できそうにないヤツがね。そういった場合、"TSAロック付き"ってコトは、頑丈さも意味をなさなくなるワケです。もし盗賊がTSAのマスターキーを持っていたならば、彼はその頑丈なスーツケースを、楽々と開けてしまうことでしょう。
上記画像をよく見て頂くと、"TSA002"っていう刻印があります。恐らく、マスターキーの規格なんじゃないかな? "TSAロック"の製品によっては"TSA003"ってタイプもありました。"003"は鍵穴の形も違っていて、少し穴自体が小さめでした。恐らくは"TSA001"ってモデルもあるのだろうけれど、東急ハンズ新宿店をちょろっと眺めた範囲では見つからなかった。数字が3桁有るってコトは、盗賊集団にマスターキーが流出した際に、どんどん新しいマスターキーを作成する用意があるというコトなのかも知れないなぁ... なんて勘ぐった私なのであった。
私が「こじ開けられにくいスーツケース」を買うならば、本体が重くてヒンジや鍵が頑丈なタイプを選び、"TSAロック"が付いていないものを選びますね。そして、アメリカ合衆国方面に旅行する際は、"TSAロック付きのスーツケース用ベルト"などでガチガチに固めてしまうのが最良かと。
今回、何故私は"TSAダイヤル式ロック"を買ったのかというと、ポリカーボネート製の軽いスーツケースしか持っていないからです。もし、アメリカ合衆国方面に旅行するコトになった場合、"TSAロック"が必要になるだろうから。特にそっち方面へ旅行する予定はないけれど。
また、"TSAロック"のマスターキーを作成するというのも理由の1つです。それが完成したら、密かに売り出して儲ける予定なのです。