BOINC&SETI の日記群

SETI

私は、初めて「インターネットって楽しいな」と思っています。
「SETI」に加わっている(らしい)というのは、これまでになかった体験です。
「SETI」の存在は数年前、もしかすると十数年前から知っていました、雑誌「Newton」で。「SETI」とは地球外からの電磁波を電波望遠鏡でスキャンし、(我々地球上の人類のようなテレビ・ラジオ等で恒星由来ではない電磁波を使用する)生命体の発する雑音(電磁波)を拾おうというプロジェクトなのです。
詳しくはこちらで。

SETI続報

チナミに、上記のプロジェクト「SETI」は、我々の目にはスクリーンセーバーに見えます。
seti.gif

パソコン新旧対決

SETI@homeの24ユニットめ88時間かけても57%弱しか終わっていない。既に47ユニットめは10時間で60%終了しているのに。
24ユニットめはPC9821Xa10改(CPU:K6-2 300MHz・FSB:66MHz・MEMORY:80MB)で演算中であり、47ユニットめは自作機(CPU:Pentium3 800MHz・FSB:133MHz・MEMORY:256MB)ですので、仕方ないのかも知れません。職場においてあるノートパソコンのスクリーンセーバーも同じくSETI@homeなので、都合3ヶ所で地球外生物探しに関わっているわけですね、私は。パソコンを2台起動しつつ、試験問題を作りながら飲酒しつつ、この文章を作成しているのですが、近くの温度計を見てみると、摂氏35度をマークしている。FM-NEW7(富士通極小電気計算機-7号改)は夏場しょっちゅう熱暴走したので、それに比べると排熱・耐熱面でもコンピュータは進化しているのでありましょう。現在使用中のCPUの温度は摂氏59度だそうだ、「ASUS PC Probe」君曰く。

宇宙開発

「これマジ!?」って番組を、初めて意図的に見てみた。新聞のテレビ欄にあった、「スクープ アポロ11号の月面着陸は嘘だった!?決定的衝撃映像」という宣伝文が目に入ったからだ。面白かった。
話は変わるようで続くのだが、難解な詩を歌いながらヒットした歌手っていうと、私がまず思い浮かべ、よく聞いているのはスピッツである。また、大御所としては泣く子も黙る井上陽水というヒトも存在する。が、忘れてはならないのは現在も活動しているらしい「たま」というグループなのである。
私が持っているアルバムは「まちあわせ」っていうメジャーデビュー初期のベスト版1枚のみなのだが、何度聞いても何を主題とした歌詞なのかが判明しない曲がある。まあ、作者も明確な意図を持って作成した曲でないのかも知れないし、とんでもなく深遠なテーマを扱っているのかも知れない。判らないッス。最近何度か聞き直したのだが、やはり判らない部分が多い。
そんななかで「この歌詞は面白い」と思ったのは最もヒットした「さよなら人類」であろう。そのサビ部分を勝手に引用する。

今日 人類がはじめて 木星についたよ
ピテカントロプスになる日も 近づいたんだよ

ピテカントロプスってのは「ジャワ原人」ともいわれる、約100万年前の霊長類の一種(現代人の祖先?)を指すのですが、詩的にはシナントロプス(北京原人)やアウストラロピテクスよりもリズムにうまく収まったから用いられたのだと思います。簡単に言っちまえばこの『さよなら人類』は「環境問題」を扱った歌なのでしょうが、宇宙開発の不毛さと絡めているところが秀逸だと思いました。私たちは地に足を据えて生きるしかないのでしょう。宇宙を想像することは許されるけれども。
そんな私のコンピュータ上ではSETI@Homeの107ユニットめを演算中である。時々英語のメールが届くのですよね、「合衆国政府に宇宙開発関連の予算を増やすよう訴えましょう」っていうのが。最近は「冥王星への探査機を将来飛ばさせることに成功した!」とか伝えてきました。
やっぱりアポロ計画の一部は「やらせ」だったのだ、と納得した私でした。2006年2月23日訂正 何で今までそのような内容の放映がなされなかったのかしら?とも疑問にも思ったッスね。

SETIを知る小学生

たまには理科ネタでも書きますかね。

私が約15時間前に頼もしく思ったのは、「setiを知っている小学6年生の女の子が居る」ってコトでした。

職場で「オープンスクール」ってイベントがあったのですね。私立学校ですから、生徒が来なければ倒産しちゃう。営業活動の一環として全職員で行ったわけです、夏休みの1日を使って。
ま、参加者も大変だったみたいです。午前中は小学生、午後は中学生対象だったのですが、参加した中学生の中には「午前中に会場模試を受けてきた」ってお子さんが結構居たみたいです。選ばれる学校も、選ぶ側の生徒や親も大変ですなぁ。彼女たち、宿題は終わっているのかしら?私はとりあえず自分の宿題は終えたけれど、2学期に着ていく半袖シャツは洗いっぱなしであり、アイロンがけが終わっていないのだ。明日かけなきゃなぁ...。

で、ホントは私、「太陽の望遠鏡観察」を行う予定だったのです。前回の7月18日はバッチリ晴天だったため、ファンキーな小学4年生の女の子達を中心のお客さんとしながら、カンカン照りの太陽を観察して楽しく過ごせたのですが、今回は天気が悪そうなことは数日前から判ってました。
で、やはり天候は回復せず、「どうしたものかなぁー」と悩みながら数日過ごし、「太陽についての講義と天文学関係のビデオを見せてお茶を濁そう」との結論に達したのです。
チナミに皆さんにもお伝えしますと、太陽をソフトボール(3号)の大きさに縮小すると、同じ縮尺で地球は直径0.9mmとなり、太陽~地球間は10m強になるのです。ま、ここで書いてもあんまりピンと来ませんよね。気が向いたら?実物を作成してみてください。地球や自分の小ささが実感できることでしょう(そして、このちっぽけな星の上でちっぽけな自分がいろいろ悩んでいることってのは、なんと小さなコトなのでしょうか!って思いたい私も居たりする。生きるコトは大変であります)。

アテネ五輪の男子マラソンでトップの走者(誰か知らない)がスカート(ってかブルマー?)兄ちゃんに捕まりかけた。生中継って面白いですわな。イングランド系?の服装だったなや。彼は何を言いたかったのだろう?
で、雨天のために私が選んだビデオってのは、NHKが3年くらい前に作成した『世紀を超えて』の地球外生命体に関わるハナシ、マイビデオライブラリーの一つなのだった。
1234番のランナーは後続に抜かれた。
私は5年前、1999年の5月からseti@homeをやっているのだが、最近はだいぶ市民権を得てきたのだと思いましたわ。
一見夢に満ちていて勇気づけられるような、しかし実際は儚く悲しいものであるseti@homeプロジェクトを小学6年生の女の子が知っていることが頼もしかった。何が頼もしいのかと分析してみるに、「自分が惚れた思想を継いでくれそうなヒトがいる」っていう、ヒトがヒトらしくあるための条件の一つを私が感じたからなのでしょう。

チナミに本日「太陽の望遠鏡観察」を希望していた小学生は5人居たのでした。ま、ヒトの希望は地球の都合(東京には雨降らせるぞ!)には負けるってコトが判ったとも言えましょうか。それはそれで良いと思います。私はその星に住んでいるし、その星以外には住み場所が無いことも確かだろうし。

1234番のランナーは銅メダルらしい。メダル取れて良かった気がする。

苦節云年

先週末、私の勤め先に於いて、専任教諭には1人1台のパソコンが行き渡った。私は情報処理部とやらに属しており、部長(Tセンセ)は数年前から「1人1台のパソコンを!」と主張していたのでありますが、パソコンも結構値が張るものでもあり、なかなか「1人1台」の実現が果たされなかった様子であります。
私自身は5年前に自腹で購入したノートパソコンであるLet's note(型番CF-L1EA)を職場でコツコツと使い続けてきたのですが、この度やっと仕事用のツールが正式に支給されたわけですね。そんなわけで、5年前のモデルからCeleronM搭載の富士通はFMV-LIFEBOOKとやらへ、作成したファイルや環境を移行する作業を行い、それは本日ほぼ完了しました。その際に知ったことが2点ほど。1つは「Googleツールバー」の新バージョンが出ていること。もう1つは「SETI@home」の新バージョンが出ていたこと。どちらもなかなかに面白いものでありました。setiのほうは敷居が高くなった気がしますね。公式ページには日本語も記してありましたが、プログラムの導入自体が複雑になっており、少し英語と格闘した私でした。「Googleツールバー3」はベータ版ではあるらしいですが辞書機能が追加され、便利になっていますね。辞書ってのは基本的にWebページを閲覧しているときに多用しますしねぇ。
富士通というと、この間買って読んだ『内側から見た富士通「成果主義」の崩壊』が印象深かったのであります。なかなか面白い内容でありました。Amazonで思い出しましたが、『新しい歴史教科書』の新版ってヤツ、今回は市販されないそうでありますねぇ。

BOINC!

BOINC!(Berkeley Open Infrastructure for Network Computing)上で動くプログラムは、数種類存在する様子である。
「BOINC!とは何か?」については、こちらをご覧あれ。

私はスクリーンセーバーとしても機能する SETI@home をインストール(アタッチ)してあるのだが、その他のプロジェクトには Climateprediction.net Einstein@home Predictor@home などがある。
2005年11月19日現在、以上4つのプロジェクトが占める「世界中の計算機上BOINC!資源」は9割弱となる様子である。

私は何故に SETI@home 以外のプロジェクトをアタッチしないかというと、いくつかの理由がある。

・SETI は20年以上昔から知っていて、動機付けが十分であった。
・使用しているパソコンの能力がそれほど高くない。
・SETI によって「地球外の知性」が発見されたとしても、誰かが儲かるわけでもない。

Climateprediction.netをやらない理由として、
・「地球温暖化」を元に金儲けをしようと企む輩が多すぎる。
・気候シミュレーションの計算手法自体が胡散臭いという説を聞いた事がある。

Predictor@homeをやらない理由として、
・タンパク質を解析して薬が開発できたとしても、どこかの製薬会社が儲けるだけの気がする。
・遺伝子治療など、ゲノムを弄るコトへの不信感と不毛感がある。


少し詳しく述べよう。

まずは何故気候シミュレーションが嫌いなのか。
世の中の日本人の大半は「二酸化炭素=地球温暖化」と思わされているだろう。しかし、「二酸化炭素が多いから地球が暖まった」のか、「地球が暖まったから二酸化炭素が増えた」のか、実際のところは結論が出ていない。これは心ある気象学者くらいしか声を大にして言わない。

「ふーん」って思った方は、このあたりのサイトをご覧になると良いだろう。
「二酸化炭素は悪の大魔王」という神話
二酸化炭素地球温暖化脅威説批判
上記ページ群にも記してある。「京都議定書」などを策定したというIPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change:気候変動に関する政府間パネル)なる団体は信頼できそうな気がするかも知れないが、この団体の設立には、原子力推進という金儲け目的があるという説が。

「二酸化炭素増加による地球温暖化説」は、主に「原子力産業界とフランスや日本などの原子力大好き国家」が引っ張り、「二酸化炭素排出権という、訳の分からないものを利用したいマネーゲーム業界」が便乗していると考える私だから、気候シミュレーターには関与しないノダ。
以下の原子力系サイト内『原子力百科事典 ATOMICA』にはIPCCを持ち上げる文書がありますよ、バッチリ。
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=01-01-01-01

何故、タンパク質の解析に関わりたくないか。
タンパク質を調べるというコトは、そのアミノ酸の配列を調べるというコトである。そして、それは間違いなくヒトゲノムを含めた遺伝子操作に繋がっていくハズだ。
人為的なゲノムの操作を用いた「遺伝子治療」による難病治療は、滅茶苦茶高価になるはずである。また、種全体としてのヒトの弱さを増長させる様な気がする。(ただし、この考え方を突き詰めると「優生思想」にも繋がる面もある事は否定できない。難しい問題である。)
なにしろ、「研究としてのコストパフォーマンスに問題あり」なのではないかと思うのだ。

以上のような理由で、Climateprediction.net と Predictor@homeをやらないのでした。
で、SETI はほとんど「純粋科学」だろうし、重力波を検出するのが目的の Einstein@home も同じような存在だろう。なので、Einstein@home は「やってみても良いかな?」って思っているのだ、今のところ。
世界物理年も終わっちゃうしね。

"SETI@home classic" will be frozen.

SETI@home classic のサーバーが今月15日をもって停止するそうである。英語のメールが数日前に届きました。

私は6年以上前から上記プログラムを走らせているのであった。今でもNEC謹製の「PC-9821 Xa10/C12」内には残っているはずです。上記パソコンは時々ファイルのバックアップのために起動していますので、耳を澄ますと彼?の歌が聞こえてくるのです。「♪見てはもらえぬユニットを、涙堪えて編んでますぅ」って。
このパソコンは様々な改造が行われています。CPUもHDDもビデオカードも音源ボードもHDDコントローラも、みんな普通の市販品ながら交換してあり、職場で余ってたLANボード(さすがに98固有CバスのLANボードなど、使うこともなくなった)を貰い、立派に働いているのですね。また、初めて貰ったボーナスで購入したこともあり、動いているから捨てる気にもならないのです。動いているのはWindows98。

あんまり日記を書いていると、シゴトの「試験問題作成」が進まないので、この辺でいったん終了。

知的財産権の侵害

報告します!オタクの聖地バークレイにて、シッタカブッタを発見しましたッ!! Logos and graphics

Einstein@home

既に約2週間前のこと、私の使っているパソコンのスクリーンセーバー BOINC に Einstein@home をアタッチしてみたッス。
einstein.gif
スクリーンセーバーとしては、こんな感じに見えます。天球を外から見ている感じですね。この画像ではオリオン座を手前に持ってきてあります。

私にとっては、SETI@home は地球外からの電波を受信するってコトで、何となく想像しやすい。空に光る星や、可視化された電波望遠鏡画像などを見ることは多いし、フーリエ変換というモノを理解していない私だが、ってここまで書いて「ちょっと勉強しよう」って思い直し、ちょこっと勉強してみた。いろんなヒトの文章や図表をザザザーと眺めることにより、フーリエ変換を様々な方法で教えて貰った。そして、私の頭の中には「フーリエ変換」というモノについて、すかすかのホログラムのようなモノ?が形成された気がする。でも、だんだん思い出してきたのだけれど、この作業は SETI@home を始める際にもやったような気もするなぁ...やはり、自分の手と紙を使って計算とか式の変形をしないと、数学は身に付かないモノなのでしょうね。ってか、数学に限らず、理科の勉強でも、パソコンの操作でも同じですわねぇ。

で、重力波ってのは電波に比べると難解な感じです。そんな私ですが、とりあえずEinstein@home によって、重力波とお近づきになりたいと思う昨今なのです。

宿題未提出

Einstein@Home のデータを落としまくっている。
家のパソコンは5年前に作成したので、能力が低いのだ。なので、サーバーが指定した締め切りに、データの解析が間に合わないのであります。もう3・4回は宿題を出せずに終わった。で、家のパソコンで Einstein@Home を行うコトは諦めました。SETI@home は楽な宿題が多いみたいなので、今後も継続していきます。
しかし、SETI@home ってのの「チーム」ってのは、何か意味があるのかしら。昔から疑問に思ってます。ヒトと無意味に連むのが嫌いな私は単独行動を続けている。

現時点での SETI@home における「日本の上位チーム」は以下のとおり。

1 Team 2ch
2 Team EDGE
3 Team NIPPON
4 U.N. NERV
5 Team SERIO
6 Yen-e JAPAN
7 NAIST - Nara Institute of Science and Technology
8 GOODWILL
9 Patna Corp.
10 HTOKAI University

diploma.gif
苦節8年、やっと卒業となりました。

何のハナシかって、BOINC 内の一つのプロジェクトである seti@home のハナシです。

職場のパソコンも、自宅のパソコンも、スクリーンセーバーは BOINC にしてあります。
なお Windows に於いて、スクリーンセーバーその他がきちんと立ち上がらない場合、パソコン内に2つ作成された BOINC という名称のフォルダについて、アクセス権を適切に設定すれば良いようです。「適切」って書き方が微妙ですが。
自分で行った設定が正しいのかどうか、自信が持てないから、この場には書きません。私の場合は「ゆるゆる」にしてしまいました。本当はどうすべきか、イマイチ分かっていません。

で、「最近は seti@home の task が降ってこないコトもあるなぁ」と思っていたら、職場のパソコンに数週間前、巨大なヤツが来ました。表題の"ASTROPULSE"が。検索してみると、今年の7月くらいから、正式に運用され始めたらしいです。

で、見事にノルマを果たせず(数時間差?)、職場の電力を無駄に消費してしまいました。その量はごく微かでしょうが。
記念に、スクリーンショットを。3年前の廉価なノートパソコンにとっては、荷が重すぎたようです。もう少し残業してれば良かったのか?
astropulse.jpg


ところで、自宅のパソコンは Core 2 duo E8200 なんですが、BOINC がぶんぶん回っています。マルチコアですので、同時に2つの計算をこなしているようです。BOINC を起動すると、「CPU 利用率」が 100% になります。ケース内のエアフローが良くないのか、テキメンに温度が上昇するようです。マザーボード P5K の温度表示は50℃を超えます。
夏場を無事乗り切ったので、今後は暖房器具として活躍してくれるでしょう。

このパソコンを組んだのは、今年の初めですが、熱の発生量は以前(CUSL2 に PentiumIII 800EBMHz)と比べて減ったようです。ま、電源交換が一番影響しているとは思いますが。
多少地球に優しくなり、「地球外生命体探索力」( = 計算スピード)はかなり増強されたようです。


過去のBOINC関連の日記(抜粋)

BOINC!
https://ariori.com/diary/2005/11/19/

知的財産権の侵害
https://ariori.com/diary/2006/03/03/

Einstein@home
https://ariori.com/diary/2006/03/13/

変化していく BOINC

私は、かなり初期から BOINC に関わっている。classic な SETI@home から移行した世代(?)なのである。
この日記の中にも、結構 seti(とBOINC) の話題があるので、新たにカテゴリ"BOINC&SETI"を作ってみた。

2005年は「世界物理年」だった。
World_Year_of_Physics_2005.gif

2009年は「世界天文年」であります。
新しいアルゴリズム(?)の"Arecibo Binary Pulser Search"が、いつの間にか加わっていました。その意義はよく調べていないけれど、新しいものが出てくるのは嬉しいです。
なお、今年は「ダーウィン生誕200年」でもあるらしいですねぇ。


で、SETI@home について、数年間暖めていた話題がある。NHK の放映した番組内に、一部「やらせ」がありそうなのだ。

「NHKスペシャル」に、『宇宙 未知への大紀行』というシリーズがあった。(NHKのサイト)
その第2集(2回目)は『地球外生命体を探せ』という題名である。本放送は2001年5月27日だったらしい、上記サイトによると。
で、私は教員なので、授業で生徒に見せるために、VHSテープに録画した。そのテープは、私のコレクションの中で、一番再生した回数が多いだろう。DVDがあったら、自腹で購入したいくらいである。 ...って、検索したらとっくの昔にDVDが発売されていた。むむむ... かなり欲しい。しかし、相手は国民の金を浪費し続ける巨大企業の子会社だ。買うのも悔しい...

どうしよう ...。


と、悩み始めたので、今日はここで終わりにする。
上下2つに分かれている『全巻セット』を買うか、興味深い『第2集:地球外生命を探せ』と『第5集:150億年の遺産 ~生命に刻まれた星の生と死~』だけを買うか...。少なくとも『第9集』は私のVHS録画コレクションにあるのだが、生徒に見せた事はほとんど無い。生徒に見せるほどには面白くないから。『第8集』も録画してあったかも知れないが、あまり記憶にない。明日、職場で確認してみよう。

「やらせ」については、またいつか。

結局、ポチってしまった... (^_^;)

◆◆ ご注文内容 ◆◆
========================================
商品名: NHKスペシャル 宇宙 未知への大紀行 第I期 第2集 地球外生命を探せ
数量: 1
単価(税込): 3,990円
小計(税込): 3,990円(税込)
========================================
商品名: NHKスペシャル 宇宙 未知への大紀行 第II期 第5集 150億年の遺産 ~生命に刻まれた星の生と死~
数量: 1
単価(税込): 3,990円
小計(税込): 3,990円(税込)
========================================
商品名: NHKスペシャル 宇宙 未知への大紀行 第II期 第6集 ~もうひとつの地球を探せ~
数量: 1
単価(税込): 3,990円
小計(税込): 3,990円(税込)
========================================
送料(税込): 0円
----------------------------------------
お支払額合計(税込): 11,970円

私がビデオに録画していたのは、第2集と第7~9集でありました。
1万円を超えると、送料が無料ってんで、予定していなかった「第6集」も買うハメになったッス。定額給付金を入手する前に、その額をほぼ使い切ったことになる。それも良かろう。

私の「NHKエンタープライズ」に対する思いはこちら

4月9日の予告の続き。

番組『宇宙 未知への大紀行 第2集 ~地球学生明体を探せ~』が放映されたのは、2001年5月だったようだ。
撮影が行われたのは、普通に考えると2000年のコトなのだろう。

この番組内、開始から37分ほど経過したところで Chris Thorpe 氏が現れる。アメリカでブドウ園を営んでいるそうだ。
「最近 SETI@home に参加した」というフレコミである。

mr_chris.jpg

Chris Thorpe なるアカウントは、SETI@home 内に、実際に存在する。

chris_thorpe_on_seti@home.gif

2人存在していて、それぞれ以下のような実績を残している。
BOINC には参加していないようだ。

SETI@home 登録日 25 Aug 2000
国名 United States
総功績 0
最近の平均功績(credits/day) 0.00
SETI@home classic workunits 229
SETI@home classic CPU time 6,021 hours
SETI@home 登録日 8 Aug 2000
国名 United States
総功績 0
最近の平均功績(credits/day) 0.00
SETI@home classic workunits 34
SETI@home classic CPU time 6,579 hours


両名とも、2000年の8月にアカウントを作っている。
参考として、私 masaki の実績。

SETI@home 登録日 5 Aug 1999
国名 Japan
総功績 54,791
最近の平均功績(credits/day) 0.05
SETI@home classic workunits 4,238
SETI@home classic CPU time 26,896 hours


以下の画像は、私が保存している、最も初期の SETI@home キャプチャ画像。
seti_classic.gif

で、以下に示すのが、DVD からキャプチャした、クリス・ソープ氏所有のパソコン画面。プログラムのバージョンは 2.?? と読める。version 2 がリリースされたのは、2000年1月のコトのようだ。(参考)
なので、最初の撮影は、ブドウの実る「2000年の夏~秋」というコトになろう。

3905.jpg

「SETI@home に参加したばかり」ならば、計算が完了したユニットは"2"というのも、頷ける。


彼は、44分過ぎにも再び現れる。
なんでも「SETI@home に参加して1年(経過した)」というコトらしい。普通に考えると、2001年の夏~秋だ。繰り返すが、この番組は2001年5月に放映されている。

時系列が破綻している。

その際のキャプチャ画像は以下の通り。

4414.jpg

私の目には、計算が完了したユニットは、1桁に見える。

SETI@home classic は、1999年から6年間稼働したワケだが、1年で計算できたユニットが1桁なんて、ちょっと考えられない。
上に引用したように、2人、もしくは1人の Chris Thorpe 氏は、5年程(?)で数十から数百のユニットをこなしたのである。


つまるところ、あの番組作成者は、2000年の夏にブドウ農園のオッサンを捕まえ、数日(1日?)の間に、「SETI@home 参加直後」と「その1年後」の映像を撮影したのだ。

そう、テレビに良くある「やらせ」だ。
ま、害がある類の「やらせ」ではないが、捏造は捏造である。

「事業仕分け」の俎上に「載せる、載せない」の区別は誰が行っているのか、私はその点に疑問を憶えました。様々な報道を見る限り、事業仕分けは財務省に乗っかっているだけだという説があるようです。エリート中のエリートを、とりあえず信じるしかないですね。
こちらの記事は面白かったです。
前進がいいけど、漸進でもかまわない - Joe's Labo


京速(10PFLOPS:10ペタフロップス)コンピュータって、NEC と日立が降りて、富士通だけが残っているヤツですよね。いろんなヒトが言っているけど、馬鹿でかいヤツを無理矢理作るよりも、BOINC の方が、能力高そうだなぁ...
って思いましたが、思いこみだけで書くのは良くないので、検索してみました。
本日時点の Wikipedia 曰く

PC/Server
Core 2 Quad: 51.20 GFLOPS(QX9775)
分散コンピューティング
BOINC: 約 1,745.444 TFLOPS 2009年6月8日 平均値

だそうですから、1.7 PFLOPS 叩き出してるわけですよね、現時点で。
京速は 10PFLOPS ですから、実現すれば BOINC を超えるのですね。

とりあえず、京速が劇速なのは分かりました。あれれ?


話題を変えます。
本当に計算させるネタがあるのかどうか、それが疑わしいと思うのです、昔からね。
tree.png
公式サイトにあった上の画像を見て、私が特に胡散臭いと思ったのは「防災:地震動予測・津波被害の予測」と「地球環境:気候変動予測・エルニーニョ現象の影響予測」の2分野です。

「京速」公式サイトがぶち上げる「気候変動予測」のシミュレート。様々な測定されたデータは正しいものだとしても、シミュレーションを行う際には、どういった要因をどういう係数にして「シミュレーター」に「突っ込む」か、あるいは「突っ込まないか」という、仕分けが行われるワケです。研究者の思惑が入り込む余地が多分にあります。

また、細かい計算をさせるには、細かいデータが必要なはずです。しかし、気候変動も、エルニーニョ現象の影響予測も、「パソコン2万台(Core 2 Quad 換算)」を必要とするような、細かぁいデータは無いような気がするのですね。

「防災」も、計算の根拠となるデータが無いだろうと思います。海底の地形やら、地下構造など、情報を集めるコト自体が高コストだと思いますので。

SETI なんかは、膨大な実データ(電磁波の受信記録)があったからこそ、計算する価値があるのだろうと思います。でも、一通りの「当初予定していた計算」は終わったようで、いろいろと違うアルゴリズムでのデータ検証をしているようです。結局、全世界のパソコンの計算能力を、持て余しつつあるのでしょう。多分ね。


工学分野は門外漢では有りますが、駄目押し。上の絵にある「自動車の安全設計等」。そんなコト「シミュレーションのコスト」と「実際の自動車製造の不確実性」を考えると、スパコンを使うまでも無い気がするのですね。鋼材の品質は製鉄所に依存しますし、溶接技術はクルマ工場に依存します。

何よりも実際の事故は予測不可能です。ビデオ「【ニコニコ動画】【運転者視点】交通事故体験動画【ドライブレコーダー】」なんかは凄い。youtube からは無くなりましたね。


京速コンピュータ、「作りたいヒト」は作りたいのだろうと思います。その気持ちは分かる気もします。でも、走らせる「べき」データって、有るのかしら。繰り返しになりますが、前から疑問でしたわ。

劇速コンピュータは、日本のお家芸「ハコモノ」でしか無い気がしますね。
「コンクリートから人へ」というフレーズもありますし、富士通さんもあきらめましょう、ね。


関連する過去の日記
BOINC!
気象庁は勇み足 エコノミストは暴走
ダメダメ土建国家
「教育員制度」解説


2009/11/27 追記
スパコンと気象予測について調べてみました。
気象予測で用いられるらしい「アンサンブル予報」って、似非科学じゃねぇの?

"BOINC client"was updated.

画面キャプチャをしたのは、結構前なのですが、記事にする機会を逸していました。
以前の「計算中」の画面に加え、以下のような画面が時々挿入されます。なかなか、格好良い。

boinc_1.gif

boinc_2.gif

boinc_3.gif

BOINC
Berkeley Open Infrastructure for Network Computing - Wikipedia

SETIと裁判員裁判

SETI(@home)が始まって20年らしい。
裁判員裁判は10年だとか。

SETIが続いているのはめでたい。面白い。
裁判員裁判は、不要だと思う。

昔話?を2つほど。

こちらのサイト(RSSリーダー経由で、いつからかずっと拝見している)にて、ドレイク博士が亡くなったことを知った。
SETI と私 | text.Baldanders.info
9月3日の時点では、日本語のニュースサイトでは、この話題は特に見当たらなかった。

ドレイクの方程式(Drake equation)を最初に知ったのは、多分今から28年前のことである。
雑誌『Newton』の1994年4月号である。ドレイクの方程式は、中学高校の授業のネタにも度々使ってる。

何で、そんなに細かく覚えているのかというと、その雑誌を保管してあるからだ。他の月のものは処分してしまった。この1冊だけ残してある。

20220905_1.jpg

20220905_2.jpg

20220905_3.jpg

SETI@home も、2年前に休止しましたが、そいつがこの世の中に与えた影響は大きいと思います。BOINC(当初は"BOINC!"だったはず)を生んだわけだし。

この『Newton』の裏表紙には「電源開発株式会社」の広告が載っていた。肖像権の侵害になりそうな気もするので、上に示した画像ではその部分を削ってある。
広告には、女子高校生(多分)と男子小学生(多分)が写ってる。大嶺美香って文字列もあったので、検索してみた。Wikipediaにその人物の項目が立ってた。そのページ内に「電源開発」という語もあった。へーぇ。
男の子の名前は分からない。
おまけの話を終わる。

つい最近、自分の子が希望したので、毎月の『Newton』購入を再開した。『日経サイエンス』と比較し、そちらの方を希望したため。私も、Newtonの方が良いだろうとは思っていたが、一応選択させてみたのだった。『子供の科学』からの乗り換えです。(私自身は『子供の科学』を、親から買って貰ったことは無かった。)


2つめ。
『虚構新聞』もずっと読んでる。「ヒッピーゼミ」も面白かったが、この記事が面白かった。
6連ブロック持ち込みで失格 テトリス世界大会予選

特に、末尾が良かったですね。

近年、対戦型ゲームはeスポーツとして認知が進んできた。だが、昨年4月に行われたインベーダーゲームの世界大会でも、体内に溜めた静電気でゲーム機のCPUに負荷を与え、意図的に想定外の挙動を起こした少年が失格処分を受けている。eスポーツ独自の違反に対処するため、今後さらなるルール整備が求められそうだ。

『ゲームセンターあらし』という語句にて、Twitterをサラッと見てみたが、誰もツッコんでいる気配が無い。だから書くよ。

「エレクトリックサンダー(画像ググリンク)」、その技は私も得意としていたっけなぁ...。

いや、嘘ですけどね。


ノーマルファミコンの前面拡張端子に圧電素子(100円ライターのやつ)からの電圧をかけることはしてました。で、意図的にファミコンをバグらせて遊んだことがあった。マリオブラザーズ(スーマリではない)だと、叩くほどに増殖する「異常な床」が現れたりして、面白かったんですよね。

最終的に、それをやり過ぎてファミコン本体を壊したことがあった。結果的に無料で修理されてきました。任天堂さんゴメンナサイ、昔の話ですけどm(_ _)m

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