2005年1月アーカイブ

新年に

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賀正。
今年の正月は、過去数年間の正月とは異なる点が多いのである。

1.年賀状が来ない
ま、理由は簡単である。転居を行ったからなのだ。郵便局には転居届を提出してあり、確かにその後は郵便物は転送されてきていた。しかし、1月1日、年賀状は1通もやってこなかったのである。ま、正確に言うと私の友人(やオシエゴ)のうち、「昔気質でマメで律儀な人」の賀状は届いたのだ。正確に表現するならば、「昔ながらの紙の年賀状を作成するヒトであり、私の転居通知メールや職場に於いての転居通知を確認して住所録を訂正した上で、旧年内に賀状を作成・投函してくれたヒト」の賀状は届いた。旧住所・阿佐ヶ谷のクソ寒いアパート宛の賀状が数十通もゴッソリ行方不明になってしまうことは無いだろうコトは予想されていたので、後ほどまとめて転送されるのだと考えた。本日ネット上で調べてみたところ、予想通り転居先への年賀状の転送は数日後にまとめて新住所に行われそうな様子である。郵便局の正式なコメントではなく、過去の掲示板のログなどから分かったことでありますけれどね。なにしろ、新年のちょっとした暇つぶしが消えてしまい、少々つまらない元日なのだった。

2.三が日のうちに出勤してしまった
現在の職場に勤め始めてから10年くらい経過しているのだが、今年度のこの冬休み、始めて講習なるものを担当することになった。高校2年生対象の化学であります。2004年度から教科主任ってヤツになってしまい、私も講習の講師を引き受けた方が良いかなぁって考えたからなのである。また、高校2年生は担任してるクラスもありますしね。ま、教科主任って職もクビになる可能性があるから、そんなに気張らなくて良いのかも知れないが、あんまり適当にシゴトしてると(念のため言っておきますが、私は真面目に仕事してますよ、ええ)、職場自体をクビになる可能性も無いとは言えないので、ポーズとして講習の担当を買って出たとも言える。ま、部活によっては年中無休で活動しているところもありますし、冬休みも4日しか取らずに年末も年始も講習に燃えている修行僧のようなセンセ(某ガンちゃん先生:内輪しか知らないッスね)もいるから、特に珍しい存在では無いのでしょうけれど、私の勤務校の場合はね。で、ついでだからソフトボール部の部活動の仕事始めも4日からにしてしまったのでした。昨年度までは1月の始業式以降に活動をしていたのですけれど。

3.ちゃんと初夢を見た
何故かは知らぬが、今朝の夢で石原慎太郎の授業を聞いたなぁ…。初夢に該当するのでしょう。扇形の大教室の黒板の前でシンタロウ氏が何か楽しげな授業をしていた。「彼の授業も面白いじゃん、マスコミの報道では色んなコトを言われているケド」なんて感想を抱きながら私はノートを取っていたなぁ。何の授業だったか忘れたが、不思議な夢だった。

ちょっと前から、ってかこのニュース見た瞬間から思っていたことがあるので披露します。

小学生の4割「太陽が地球を回ってる」 国立天文台調査

小学生の4割が「太陽は地球の周りを回っている」と思い、3割は太陽の沈む方角を答えられないことが、国立天文台の縣(あがた)秀彦・助教授らのアンケートで分かった。回答者はそれほど多くないが、身の回りの天文現象への関心や知識が薄れている傾向が見て取れる。21日から盛岡市で始まる日本天文学会で発表される。01~04年に、北海道や広島など8都道府県の14小・中学校約1700人にアンケート。このうち、太陽と地球の関係については、授業で天文を学習した公立小4校の4年~6年生までの348人が回答し、「地球は太陽の周りを回っている」と正解したのは56%。42%は「太陽は地球の周りを回っている」を選んだ。 また、太陽が沈む方角を公立小9校720人に尋ねたところ、「西」と答えた子どもは73%で、あとの3割近くが正確に答えられなかった。都市部ほど正解率が低い傾向があり、縣・助教授は「夕日が沈むのを見るような自然体験が子も親も失われている。情報があふれる一方、テレビやゲームなどに時間を奪われ、身近な現象を学ぶ機会が減っている」と指摘している。 誤答の多い結果について、調査した教師や研究者らは、今の小学校の学習指導要領では教える内容が厳選されていることを理由に挙げている。「地球の自転・公転はもちろん、月の満ち欠けの仕組みなども教えるようには明記されてはいない。小学校では、天体や宇宙を大きくとらえられるような授業が必要だ」と話している。 (09/21)  あさひこむhttp://www.asahi.com/edu/news/TKY200409200233.html

ま、結構このネタはblogなんかで取り上げられているのですね。ある意味衝撃的なニュースなように見えますが、私もそのblogerさんたちの一部(たとえばhttp://www.cs.kyoto-wu.ac.jp/~hirakawa/diary/archives/200409/222326.php)が述べていらっしゃるように、アンケート結果自体は大した問題ではなく、その記事としての取り上げ方が問題じゃないかと思ったりしたわけさ。

大体、地球が太陽の周りを回っているとか、地球がコマみたいに(もちろん1日で1周というゆっくり?とした回転らしいのだけれど)回っている何てコト、まっとうな感覚器官や脳みそを持ったヒトなら気付くわけ無いのだ。
アサヒコムの記者は「地動説が正解、天動説は不正解」なのだ!って決めちゃってる。多分その記者の(教わった、あるいは自分で学んだ、数十年間進歩していない)宇宙観では、太陽が中心なんじゃないかな?
太陽系も銀河系という巨大な渦のなかに存在しており、他の恒星から見ればで相対的に移動している(らしい)なんてコトは知らないのじゃないかしら。ま、新聞記事ってのはblogみたいに字数無制限で幾らでも書きたいことを書けるわけではなく、どうしても推敲という作業が入るでしょうから、そんな馬鹿っぽい文章になってしまうのは仕方ないのかも知れないが。
で、私が最近心がけている「元ネタの参照」をしてみた。

Y01a 小学生の天文・宇宙に関する理解とその改善策の提案 -天動説支持者は4割-

○縣秀彦(国立天文台),成田直(東能勢小),西田昭徳(春江西小),本田輝政(同志社香里中・高),飯田毅(ミュージアムパーク茨城県自然博物館),加藤忠(NTTファシリティーズ),川井和彦(理研),高幣俊之(理研),山縣朋彦(文教大)

 現行の学習指導要領小学校理科では,「地球は丸い」ことも,「地球は自転している」ことも,「地球は太陽の周りを公転している」ことも扱っていない.児童の天文学習への興味・関心や知識・理解の実態を調査し,児童の学びの現状を把握することで,小学校の天文学習カリキュラムについて検討した.7都道府県,14の学校で計1500名を超える児童・生徒がアンケートに回答した.その結果,「太陽が地球のまわりを回っている」と回答した児童が4割にのぼるなど,幾つかの学習指導上の問題点が明確になった. 現行学習指導要領の小学校天文分野は,以前小5,小6で扱われていた月や星の観察等が,小4にまとめられたため,学習内容が極めて不十分なものとなっている.さらに,太陽,月,星の学習で,観察した事実のみにこだわっているため,結果として運動のみを重視する内容にとどまっている.次期学習指導要領作成においては,太陽,月,地球が球体であることを前提として示し,太陽系を鳥瞰する図を用いることで,地上から見た天体の動きが宇宙での各天体の位置関係等と関連づけて理解できるよう配慮すべきである. http://www.asj.or.jp/nenkai/2004b/html/0122.html

太陽系を俯瞰する図とか、惑星の動きとかを小学生の段階で扱っちゃった日には、一般的な日本人における宇宙観は「理解不能」っていう括りで終わっちゃうんじゃないかしら?いい大人、具体的には私の職場におけるお隣の席の巨大な地理・歴史科の女性教諭なんかは言っている「私って宇宙のこととか全然わかんないのよねー」ってコト。ああいった「立体的なモノを頭の中で組み立てる作業」ってのはヒトによっては向き不向きもあるみたいですし、三球儀とかを見たコトあるヒトの方が、三球儀を見たこと無いヒトよりも「太陽系の構造」と「地球からの他の星の見え方」は理解できるのでしょうね。
何しろ、日本天文学会のページってヤツを初めて訪問してみた私ですし、研究発表の全文が引っかかってこなかったから…

ってここまで書いてもう一度調べてみたら引っかかってきました。
 http://centaurs.mtk.nao.ac.jp/~agata/research1/index.html
で、(恐らく)パワーポイントから作成されたpdfをざっと眺めてみた。 

♪いーじゃなーい(ギター侍風)

おいおい、尻すぼみですな、私よ。
でも、やっぱり何事もおおもとのネタを見てみるべきだね。(見知らぬ)アガタせんせ達の仰ることはもっともであると思いますよ、私は。

あー、はやく『新しい歴史教科書』読みたいなー

話を戻し、ひとつ「へー」を 

地球の自転によって東京は毎秒400mの速度で移動している。

これは地球の公転による移動速度に比べれば圧倒的に小さいのです。自転の速度は地球の中心を基準として考えた場合であり、公転の速度は太陽を基準として考えた場合の話しです、モチロン。相対性理論は気になりながら真面目に読んでいない私である。しかしなにしろ、実生活上は地動説より天動説の方が都合が良いやな。

それから念のため言っておきますと、指導要領を一番気にしているのは恐らく教科書会社でありまして、現場の教員である私は教えたいように、生徒がわかりやすいと思われるカタチで授業を行っておりますなぁ(生徒が判っているかどうかは別問題)。
トキに教科書に書いてない話をしてしまうのは、自分を博識に見せたがるという教師の性もあろう、恐らく。

青春の1ページ

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リクエスト?があったので、ホントにどうでも良い日記を記しましょう。

最近はblogの隆盛もあり、その状況が私を筆無精にさせているのである、ある程度。何故かって?それは以下の理由によります。
blogってのは圧倒的に敷居が低いわけですよ、自分の契約しているプロバイダに「ホームページ」を持つよりもね。本校在籍生徒のblogもいくつか見せて頂いたことがありますわ。彼女らの文章は読んでいて面白いトコロもあります、「へぇ、そんなこと思っていたんだ」とかね。ま、私の日記がはかどらないのは彼女らとは全然関係ないのだ。
私の筆を無精にさせているのは、私の見知らぬ人々なのです。大人が多いかなぁ?blogってのは基本的に日記なわけですけれど、そういった文章には権力批判的で公正なものを見ることも多いのですね。

私が日記を書こうとして、ある程度社会的なネタを書き出したトキ、途中でgoogleを用いて調べ物をする事が多いわけですよ。で、その際に前述の「社会派」ページにたどり着いてしまうのだ。そうすると、読み入ってしまうのだな。
そして、「私の書きつつある文章より、この人の文章の方が論理的で分かりやすいよなぁ...」って思うことも多いわけですよ。で、書きかけの日記を破棄してしまう。

そんなワケなのよ、ワダさん。

ってコト?で、本当にどうでも良い話題を記しましょう、ごく個人的なネ。
tsubo8.jpg
上のレシート、今は亡き「つぼ八阿佐ヶ谷南口店」のレシートである、3日くらい前にスキャンしたのかな?この日記のネタにしようとして。そのつぼ八は閉店してしまい、今は別の居酒屋が入っている。つぼ八の方が個人的に好きだったんだけどね。ま、居酒屋が「法人的に好き」とか「団体的に好き」っていう表現はあり得ないでしょうけれど。
で、このレシート、4年半近く前のモノなのだが、私は大事に取ってあるのだ。
何故か?
それは「記録的な馬鹿飲み」の記録となっているからなのだ。

私の名字以外はモザイクをかけてあるが、良くレシートを見れば分かって頂けると思う、この飲食物が3名のヒト(我々は確かヒトだったはず)によって一晩のうちに消費されたモノであることを。
食っていることもかなり食っているけれど、私も今更ビビるのは「飲み物を31杯飲んでいる」というコトである。中ジョッキもしくはジョッキ入りのサワーで31杯である。参加者1人あたりでは10.3杯ってコトである。エラい量ですな。ま、世の中にはもっとずっと多くのアルコールを飲めるヒトもいるのかも知れないが、偏差値的には70オーバーであることは確かだろう、我々3頭は。まさに鯨飲馬食でございます。我々のうちの1人は馬に似ているってウワサもありますけどね、顔が長いし。
この馬鹿飲み記録を超えるコト、私の人生では今後無いんじゃないかしら?「つぼ八」に入店して3名で2万円超のオーダー。
そんなわけで、この「メモリアルレシート」を披露しました。勤務先に大事に保管してあるのだ、クリアファイルに挟んで。

チナミに私の他のセンセはN津センセとS田センセって方です。

ニュースによると、既に日本から200億円を超える税金がインド洋津波被害地域へ投入されたらしい。ふぇー。

ところで、私には行動規範がいくつか存在する。
例えば「自分自身をセンセイと呼ばない」「煙草を吸わない」「一日のお酒はビール1杯まで」とかね。例によって最後は嘘だけれど。
で、規範とは呼ばないまでも「募金を行わない」っていうコトも心がけていますね。

募金ってのは本能とかではなく自発的な行為ですから、殊更自分に厳しくしなくても「無募金」は達成できるのでありますが。で、例によって"募金 しない 税金"でググってみた。
で、発掘した情報ではホントか嘘か知らないけど、松任谷由実(ユーミン)ってヒトは「募金はしない、税金をたくさん払っているから」って発言したとか。私も同じスタンスですな、以前にもこの日記(2000/9/23)で記したことあるのだけれどね、このネタは。
アルバイター時代を含め、私はもう15年以上立派に税金払ってるんだから、既に相当量募金を行っているハズなんだよね。日本ってクニがODAとかいう名を借りて税金を日本の企業に回していようが、被災地復興のための公共事業という名を借りた「お馴染みの税金消費」をしていようが、何しろ私の働いて稼いだカネは立派に外国(発展途上国?)や国内外の被災地なんかに流れているはずなのだよ。
ま、私と同じこと考えている同志はやっぱり結構居るようではありますが、まだまだ私と同じ考えのヒトってのは少数派なんだろうな。だからこそ、この文章を作成しているとも言えるのですけれども。

パッと見「ヒトのために...」って言って募金をするという行為は美しいような気がしがちですが、それって結局自己満足じゃないですか。どうすか、そこの奥さん?今となっては一番片腹痛いのが「NHK歳末助けあい・海外助けあい」とかですね。昨年末も行われたみたいですが、それに乗っちゃってるヒトとかって、私はちょっと退いちゃうなぁ。募金なんてものは、そいつが本当に有効に使われるかどうかなんて、税金の使われかた以上に追跡することは難しいじゃないですか。ましてや、「あの」NHKですぜ、旦那。

このニッポンというクニで「自己責任」ってヤツを取る気概があるならば、偽善者として各種募金に自分のお小遣いを投入してその行く末は放置しちゃって誰かの私腹を肥やさせるよりも、権利としての参政権を行使したり職場の業務が円滑に進行するように努力したりする事の方がよっぽど勇敢な行動だと思うのですな。ま、要するに普通のことを普通にやるってコトですね、あくまでも「自分のため」って納得しながら。

ここにあるのは2005年1月に書かれた日記です。

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