2018年10月アーカイブ

新手のSPAM

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「パスワードが記してあるSPAM」の現物を見る機会があった。
これと似たようなヤツですな。



自分自身には届いていない。職場のとある人物に届いたようだ。

私自身が「やられた」パスワード流出と言えば、Edmodoの一件がある。
Firefox Monitorを使うまで、そのことを忘れていた。Firefox Monitorについては、この記事が分かりやすいかな。

当時、Edmodoにログインすると「盗まれたっぽいから、パスワード変えてね」みたいなメッセージが出ていたので、それに従ったことがあった。まあ基本的に、今は(というか、その当時から)Edmodoはほとんど使ってないので、どうでもよい話ではある。

で「パスワードの漏洩」みたいな現象って、個人がどう頑張っても「確かめきれない」面がある。何か気になることがあったならば、パスワードを変更するのが良いのであろうが、頻繁にそんなことを行うのも大変だ。

で、不安を感じてしまうヒトは、どんどん不安が募っていくこともあろう。
また、逆にそういった不安について考えることを放棄し、「セキュリティーについて考えないことにする」というヒトも居るように思う。

そこそこ、パソコン等に詳しい(つもりの)私であっても、時に疑心暗鬼にとらわれることがある。
パソコンで出てくるメッセージやダイアログが、みな「知らない悪人に由来するもの」であるような気がすることがある。ましてや「自分はパソコンに疎くて不安だ」という方で、かつ繊細な方だったりすると、それこそ「全てが不安」という状況になることもあるだろう。

そして逆に、セキュリティーについての努力を放棄するヒトも居る。パスワードを目に見えるところに貼り付けるのは老人に多い。インターネットバンキングの暗号表(MUFGのヤツ)を、職場の机の上に明示してるヒトも居た。さすがに、それは周りの皆で止めさせた。

私はそのような「パスワード明示物件」を発見するたびに、「なにをしてくれるんですか」と糾弾してきた。お仕事の立場上。実際は、私なりにマイルドに伝えているつもりですけど。
さすがに、最近はそういう「物件」はほぼ無くなった。ま、そういうことをする「他人の言うことをあまり聞かない、セキュリティーに関心を持たない年上の人物」が、定年で退職してしまっただけとも言えるが。


理科の授業中に(関係ない話題ではあったが)、パスワード使い回しの危険性と、フィッシングサイトというものが存在することを伝えた。パスワードについては「分かってはいるが、使い回してしまう」と正直に言っていた生徒もいた。「それはとても危ないよ」と改めて伝えたのであった。また、フィッシングサイトについては、知らない生徒もそこそこ居たようで、「えー、怖ーい」などと言っていた。

確かに、18歳を過ぎないと「お金が絡む契約」はほとんどできない。そのため、未だ「フィッシングの危険」に出会わずに済んでいる面があるのかも知れない。フィッシングサイトの設置主としても、獲物が貧乏では、あまり努力(?)の意味が無いであろう。

クラス担任による「黒板の侵略」

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これは「教員あるある」だと思う。

私はホームルーム担任をしているとき、「本当に必要を感じたとき」だけ、教室のメインの黒板に「担任からのメッセージ」を記すことはあった。その場合は「黒板の左端に縦書き」にしていた。そこが「一番邪魔にならない」と思うから。
黒板右端に「本日の日付・曜日」とか「当番の名前」を記すことは、ずっとやっていた。

私が今日訪れた教室は、以下のようになっていた。
2018_2-7.png

メッセージが邪魔だった。
サブ黒板は、教室の左前と右横にもあるのだ。とりあえず、余白(というか、余黒)があった教室左前の黒板に、その「メッセージ」を記せば良いではないか。それで、問題は起こらないはずだ。

で、この意見「担任メッセージが邪魔」に同意する教員がいるのかどうか、複数名の「同じクラスを担当している教員」に聞いてみた。聞いている途中で気づいた。国語科の教員は、左上をあまり使わないのだ。また、英語科のある教員は「黒板の左端は光って見えづらいから、あまり使わない」とのこと。ごもっとも。

私は天気の良い日は、教室の前側のカーテンを閉めるようにする。英語科の先生と同じ理由である。でも、左上からきっちりと黒板を使っていく。特にこの数年は、本校もご多分に漏れず「電子黒板」が導入されていたりする。
で、黒板上にプロジェクターが設置されており、右側5分の2くらいに「マグネットの白いスクリーン(72インチ)」を貼り付けている場合が多い。

だからこそ、なおさら、黒板の黒い部分は広く使いたいのである。

私の主観だが、「黒板侵略」は保健体育科に多い。今日の話も保健体育科の教員のクラスだ。過去最悪の「黒板侵略」は、やはり別の保健体育科教員だった。
また逆に、侵略してこないのは、数学科の教員に多い気がする。現在同学年担当の数学科教員には、「メインの黒板には、日付を含め、自分は何も記さない」というポリシーをお持ちの方も居る。以前、ご本人から聞いた。

はっきり言って、あの「黒板の侵略」はムカつくのである。
ま、ご本人にも後で伝えるつもりだが、とりあえず面白い話題である気がするし、他の「教員ブログ」でも見たこと無い話題なので、記してみました、とさ。

父はFunky Monkey Baby

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以前から、薄々「私の父はファンキーだなー」とは思っていた。
今回、改めて思った。

funkyfather.png

"39"って... orz

自動改札に定期その他を叩きつけるヒト、未だに見る。
あれは絶滅しないのだろうか?
自動改札の機械にも、カード自体にも、スマホにとっても、良いこと無いと思うのだけど。

ググってみたら、同じことを考えていらっしゃる方は、たくさんいらっしゃった。昔からね。

で、この間たまたま見ていた以下の番組にて、「自動改札によるsuica(なのかな?)読み取り」のテスト風景が放映されていた。
大縄飛びみたいに「ぐるぐる回」りながら、複数人数で次々と改札を通過するテストをしていた。

「世界が驚いたニッポン! スゴ~イデスネ!!視察団」の9月15日の回であったようだ。

その中に出てくる人々は、私と同じような方法で、「ICカードのタッチ」をしていたように記憶している。

カード自体を剥き出しで右手に持ち、親指をカードの上側に、人差し指以下をカードの下側にし、人差し指周辺を「タッチさせるべき場所」に触れさせるのだ。
カード自体は「タッチさせるべき場所」に当てたりしない。
こんな感じ。
suica.png
と、絵まで描いてみたのだったが、さっき自分を観察したら、suicaは「人差し指と中指」で挟んでた。また、自動改札に触れてるのは中指だった。
ま、内容の大筋は変わらないので、気が向いたら図を差し替えるかも知れません。

あの「非接触系ICカード」は「磁界の中で適切な距離だけ移動させる」ことにより、読み書きが行われる。それは、suicaが登場した当初、技術解説のページをいくつか見ていて知った。「電磁誘導」自体は、中学校の理科にて学習する内容である。
んなわけで、私は「指は改札に軽く触れる」が、「カード自体はタッチさせる」ことはない。別に表面同士を接触させる必要性は無いのだ。

試験問題作成tips

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私は「多肢選択式」の問題を作る際は、選択させる語を「50音順」に並べる場合が多い。利点は以下の通り。
・選択肢の並び順が基本的にランダムになり、難易度が上がる
・同じ選択肢を離れた場所に作ってしまう可能性がほぼ無くなる

また、「多肢選択式」とする際、選択肢の記号は「ひらがな」とする場合が多い。他の記号の欠点は以下の通り。
・アラビア数字の2と3は、生徒によっては判別しづらい場合がある。丸数字にすると、更に混迷の度合いが高まる。
・小文字のアルファベットは、aとd、iとjなど、区別しづらい文字がある。
・大文字のアルファベットは、EとFが判別しづらい場合がある。

まあ、「教師に誤読させる解答」を記している段階で、受験生としては「終わっている」とも言えるのだが。


過去の関連する日記

時系列日記からなだれ込む「解答用紙作成のコツ」(2005年12月)

数年前から、私は以下のような授業を行っている。
用意するのは「100均のクリップ付磁石×3」「スズランテープ適量」である。

このように、長さを変えた「数十㎝程度のスズランテープ」を、「磁石3つ」に結びつける。
2018102401.jpg

生徒には以下のように伝える。

この黒板は地表ね。
あなたたちは、閻魔様だか何だか知らないけど、地底から地表を眺めてるのね。
で、この磁石は地震計。
このスズランテープの先端は、『大森公式』から求められた『震源までの距離』ね。

黒板に地震計を設置し、震源が地表であった場合の「震源が存在する可能性のある面(というか、線)」を黒板に記していく。地震計が1個しかないと、震源は「半球面」のどこかに存在することになる。地震計が2個になると、震源が存在できる場所は「2つの球面が接する円弧」となる。
2018102402.jpg

地震計が3個あれば、震源は「一箇所」に決まるのである。
2018102403.jpg
震源の深さも視覚的に伝えられる。

以前は、段ボールにスズランテープ3本を付け、それを見せたこともあった。が、絶対的にデカい方が見やすい。
この教材作成は非常に楽なはずなので、地学担当の先生にはこの方法をお勧めする。

消防士と色覚

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Googleアラートで引っかかってきた。
この東京新聞の記事だ。

消防庁が採用前後の色覚検査促す通知 当事者団体が反発
2018年10月30日
 色覚による進学・職業差別をなくすため、就職時の色覚検査は二〇〇一年に廃止されたにもかかわらず、総務省消防庁が九月、全国の消防主管部署に採用試験の前後で色覚検査の実施を促す通知を出していたことが分かった。これに対して、当事者団体である「日本色覚差別撤廃の会(荒伸直会長)」が反発し、「通知は、色覚による差別の復活につながりかねない」と見直しを求めている。 (中沢佳子、片山夏子)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2018103002000157.html

これだけだと、「何とも言えないなぁ...」と思った。
職場には各種新聞があるので、現物(新聞記事)を見てみた。
やはり「何とも言えない」のであった。

また、消防庁から出ている「消防吏員の色覚検査の基本的な考え方について(通知)」も見てみた。
ま、通知も、新聞記事上の「撤廃の会」言い分も、どちらも一理あるのですよね。

で、日本色覚差別撤廃の会のサイトを見てみた。実は今まで、あんまり近寄ったことが無かった。私は「色覚検査は必要悪である」と思っているもので。(私の認識では、この会は「色覚検査自体」を無くそうと考えている団体である。なお、私も「差別は減らすべき」とは考えている。)
世の中には「色覚に配慮していないクソなデザイン」がまだまだ多い。そして、この世の中は「急には変えられない」とも思っている。んなわけで、自らの「色覚特性」は、それぞれのヒトが知っておいた方が良いと思っている。

で、その「撤廃の会の公式サイト」は、以下にある。
http://nodaiweb.university.jp/cms/
不思議なアドレスだ。
cms、最初は"Content Management System"かと思ったが、違ったようだ。多分、会の略称なんだろう。

現時点(2018年10月末)で、ほぼトップに置いてある『「消防吏員の色覚検査の基本的な考え方について」に関する要請』を読んでみた。末尾を引用する。基本的に同意する。
http://nodaiweb.university.jp/cms/data/shoubouchou_youseibun.pdf

2 見直しに向けた提言・要請
(2)業務の上で必要不可欠な色識別度を判定しようとする際には、
ア まず前提条件として、職場内に漫然と残存している識別の難しい表示などを徹底的に点検し、厚労省がつとに説示しているとおり、より容易に識別しやすい色使いや色以外の工夫を加え、色のバリアフリーないしユニバーサルデザイン上の改善を図るべきこと、
イ 次に、業務の上で色識別が必要不可欠となる対象物について、上記の改善を図った上で、エビデンスに基づいて厳密に選定・特定すべきこと、
ウ それらの上で、特定された現場の対象物・実物(もしくはその画像)そのものによって、実際的・リアルに色識別力を判定すべきこと(具体的に例示すれば、「色が重要な判断要素となる場合が想定される」と言うところの、合理的にバリアフリー化された上での、危険物を保管するボンベの色やトリアージタッグの色による判定)、
エ なお、採用選考に応募する当事者の便宜のため、上述の画像(写真や映像)を事前に(少なくとも募集要項と合わせて)印刷物やサイト上で開示・提供すべきこと、
などが十分に履行されるよう、早急に本件通知とその説明を改められたい。

東京新聞の記事には以下のような記述がある。
業務との関連性から、「個別の必要性」に基づいて検査を行っているのは航空機パイロット、鉄道運転士、警察官などに限られる。

これらは「就業制限も仕方なし」って認識なんですかねぇ...。その点が疑問ではあるなぁ...。

特にオチは無いです。スイマセン。
難しい問題ですね。

ここにあるのは2018年10月に書かれた日記です。

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