2012年5月アーカイブ

エナメルバッグに関わる流行について

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私はここ2年くらい、ずっと謎に思っていたことがある。
思い出したので、記す。

エナメルバッグ(画像ググリンク)というものがある。

私がそいつを買ったのは、教員になり、ソフトボール部の顧問をするようになってからだ。野球やソフトボールなど屋外で行うスポーツは、自分のカバンも屋外に放置するしかない場合が多い。当たり前だが。
エナメルバッグ(そもそも、アイツは合成樹脂であり、真正の「エナメル」では無いが)は、汚れにくい。埃や泥がついても、拭けば取れる。若干の雨にも耐える。

で、そのエナメルバッグ、最近「ベルトを結んで短くしている輩」を見るのだ。

ベルトの長さが調節できないのなら、結んで短くするしかあるまい。しかし、アジャスター(?)が存在しているにもかかわらず、ベルトを全開バリバリに長くした上で、ベルトを結んで短くしている若人(だいたい高校生♂)を見るのだ。

あのセンスは、理解できない。ま、一種の流行なのでしょうけれどね。


関連する過去の日記
腰パンって見苦しくない?(2004年6月)
掃除ボランティア増殖中(2006年4月)

20云年ぶり2回目の「中本」

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先日(正確には先月)行ったのは、高円寺の店舗です。
「初心者にお勧め」の麺でしたが、見事に辛かった。

私が最初に「中本」に行ったのは、上板橋の「元祖」です。高校時代でした。1コ上の先輩(数年前は長野で薬剤師をしていたと聞く)と一緒に行ったのは確かです。
「有名らしいから、行こうぜ」ってコトで、彼に奢って貰ったような記憶が...。4名で行ったような気がするのです。しかし、自分が何歳(何年生)だったか、他に誰が一緒だったか、それが定かでは無いのですねぇ...

初「中本」では、麻婆豆腐がのっかった麺を頼みました。我々が注文した麺を作る様子、カウンター越しに見えました。中華鍋に一味唐辛子が「注ぎ入れ」られていました。水か何かのように。
その際は「すげー量だなー」としか思いませんでした。

その麺、辛くて大変でしたが完食しました。辛いものを食べるとケツの穴も痛くなること、その翌日に知りました...。
「ケツが痛がる」ってコトは、途中の「物言わぬ腸達」も痛がっているのだと思いましたなぁ。

消化管には基本的に感覚が無いこと、良いのか悪いのか...。未だに謎に思っています。

なお、2回目の「中本」は私のケツに対して、特に影響は与えなかった様子です。
また、唐辛子というと、私は書籍の『麻雀放浪記』も思い出してしまいます。

級友をネット上で探す

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先日、高校時代の部活の同窓会があった。
半年分の羊肉を食べた。

7名ほど集まった。「私と同学年だったオトコ」にずいぶん逢っていない、という話になった。
『筆まめ』の「出・受記録」を見る限り、2004年までは賀状のやりとりがあった。その後3年間は梨の礫。その後、私も賀状を送るのは止めた。

彼の笑顔に20年近く逢っていない。
逢いたいので、私が把握しているメールアドレスから、改めてネット上を検索してみた。「アカウント名」and「プロバイダ名」にて。「彼が作ったサイト」への(デッド)リンクはあった。しかし、そのサイト自体は今存在しない。

で、http://archive.org/web/web.php にて、「彼が作ったサイト」のアーカイブを探す。サラッと発掘。

なんだかんだで、彼のブログ「特小ism」を発見したのでした。
ま、元気なのは確からしいので、良かったです。

連絡を待ってますm(_ _)m

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計2020円ナリ。

およそ1日前、職場の屋上は大盛況だった。

金環食は面白かった。本当に見事にリングになっていた。
リングの厚みも均等で、銀座の宝飾店の店頭に置いても遜色ない完成度だった。

私も肉眼で最初に太陽を見たとき(何十年前だろうか...)は、その小ささに驚いた。
昨日は、初めてそのことに気づいた生徒もいたようだ。

人間の目が凄いというか、いい加減だと思うのは、勝手にズームをする機能だ。
一応デジタル一眼に前述のパーツを装着し、太陽の撮影を試みた。この程度にしか写らなかった。200mmのズームではある。
20120521.jpg

やはり「にわか写真家」が綺麗に天体を撮影するのは、簡単では無いようだ。もっと高価なフィルターを使えば、また話は別なのだろうけど。

過去の関連する日記
皆既月食で再認識「僕はネットに汚染されている」(2011年12月)

この本(アマリンク)は非常に美しい。黒いバックに美しい画像が「これでもか」と載っている。
しかし、この美しさには難点もある。私の手は脂っぽすぎるようで、黒い紙に指紋がどんどん付着してしまうのだ。
ウェブ上にも、同じ情報を扱ったサイトがある。英語だけど。
http://periodictable.com/


その本を読んで、特に面白いと思った話題をいくつか。

「ナトリウムが封入されたエンジンバルブ」
ナトリウムというのは、熱伝導が重要視される場所で用いられることがあるのは知っていた。一番有名なのは、高速増殖炉「もんじゅ」であろうか。
ネット上で「エンジン バルブ ナトリウム 封入」で検索してみたところ、日産スカイラインGT-R(R32)がそいつに該当するらしきことが分かった。吸気バルブではなく、排気バルブの方にナトリウムが封入されているらしい。
職場にはスピードジャンキーの同僚がいる。まさに上記スカイラインに乗っているのである。彼に「N先生のスカイラインのエンジンバルブって、ナトリウムが入っているらしいですが...」と尋ねてみたところ、「そうらしいよぉ」という返答を得た。何でも「カタログにも『ナトリウム封入』が謳ってあった」とのことだった。さすが、カーキチである。改めて彼と日産自動車に感心した。

「犠牲陽極」
そのようなもの、全く知らなかった。亜鉛が使われる場合が多いらしい。「鉄製で錆びさせたくないもの」に、この「犠牲陽極」というものを接続するそうだ。
「ブリキは錆びやすいが、トタンは錆びづらい」というのは、高校化学では必須の知識だ。しかし、私の知識はそこどまりだった。「犠牲陽極」というのは、まさに「錆びさせる(イオン化させる)」ために、橋脚やら船体やらの「鉄製の構造物」に接続される金属塊なのだそうだ。鉄の「身代わり」となって溶けていく存在だが、その画像はとても美しく、印象深かった。

「ガリンスタン」
水銀の代用物として、「ガリウム・インジウム・スズ(スタンタム)の合金」があるそうだ。全く知らなかった。
ま、特定の金属の合金は融点がやたらと低いコトは知っていたが、そいつが「体温計」に使われていることがあるなんて、全く知らなかった。「体温計の中の銀色の液体」はすべて「水銀」だと認識していた。
今後は、生徒に水銀を説明する際、「あの体温計に入っている...」とは簡単に言えなくなった。
ま、普通は電子体温計だろうけどね...

「Movable Metal Type」
日本語では「活版」である。「鉛・スズ・アンチモンの合金」だそうだ。
なぜその組み合わせなのかというと、液体が固体になる際に、(水と同じように)体積が増加するためなのだそうだ。固体になる際に体積が増えるから、細かい活字の「型」の隅々まで、合金が行き渡るのだそうで。全く知らなかった。
ついでに「活版」は"Movable Metal Type"の日本語訳であること、初めて知った。ここ数年、これらの「駄文作成」の際は、ずっと"MovableType"に触れていたにも関わらず...。


この本は、ある程度自然科学の知識がある人にとっては、とても面白い本だと思います。もちろん、現役の高校生であっても、読破する価値はあるでしょう。
同僚の化学教諭、この本を自腹で買ったらしい。すごい。彼女のホームルームには、この本が置いてある。生徒は幸せじゃのう。

なお、ヌルい私は、職場の図書館で借りたのでしたとさ。

なんて、初めて知った。
アダマンタン(ウィキリン)という物質も知らなかった。

ヘキサメチレンテトラミン(ウィキリン)の構造式を見て、美しいから分子模型で再現してみることにした。

使ったのはMOLYMOD(画像ググリンク)という舶来の分子模型セットである。株式会社ナリカが(普通に)取り扱っている。

そもそも、この製品が私の職場にやってきたのは、先輩が見繕ったからだと思うのだが、誰がこのMOLYMODに白羽の矢を立てたのかは知らない。
このMOLYMODは非常に良い。適度な大きさで、壊れにくいのである。まあ、決して安くは無いけれど。なんだかんだで職場には20セットくらいあるのかな...。ざっと計算しても30万超か。
私も個人的に分子模型を買おうかと思ったこともあるのだが、結局買ったことは無い。ま、自分で買うならモルタロウ(画像ググリンク)かと思っているのですが...。

で、ヘキサメチレンテトラミンの分子模型を作成してみた。
なお、ヘキサメチレン"ジ"アミン(ウィキリン)は「6,6-ナイロンの原料」ということで、高校化学では必ず教科書に出てくる物質だ。また、生徒実験としても扱われるし、私もナイロンの合成を生徒にやらせたことがある。私も高校時代にこの実験をやらせて貰った。
20120528.jpg
水素原子まできちんと付けてみると、「加水分解でアンモニアとホルムアルデヒドが発生する」ことが分かる。というか、私はここまでやって、やっと「ホルムアルデヒドが出るなぁ」って実感できたのであった。化学は素人なもので...。

先日、利根川に流れたホルムアルデヒドが放射能由来だとかいう「くそツイート」が流れてた。相変わらず、日本には放射脳が生きていると思った。ああいうのは、スルーするのにもエネルギーを要する。だったら、tweetbuzzなどをチェックしなければ良いのかも知れないが。

何しろ、理科教育の非力さと必要性を思うのでしたとさ。


関連する過去の日記
ホルムアルデヒド移染とテロルの防止(2008年1月)

ここにあるのは2012年5月に書かれた日記です。

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