センター試験の地学受験と、新しい「学習指導要領」

およそ1年前、コツコツと調査した結果を披露します。

関東地方における、「地学」を入試として採用している大学数--使用文献『2007年度大学入試 代ゼミデータリサーチVOL.3』--

国公立大学の全学科数 604
大学入試センター試験「地学I」利用可能学科数 425
個別試験地学利用可能学科数 32

私立大学(大学センター試験利用)全学科数 1575
大学入試センター試験「地学I」利用可能学科 779


「地学受験は可能・有効なのか?」と疑問に思ったことがあり、2007年初頭に調査した結果です。
記した通り、このデータは「関東地方」だけです。ご注意ください。


なお、私自身は約20年前、国立大の二次試験科目の一つに「地学」を選びました。その経緯は当サイト内にあります。「共通一次試験」は化学を選んでました。

上の学科数を見る限り、「好き」または「得意」では無い限り、大学受験科目としては地学を選択しない方が良いのでしょう。まあ、調べる前から判っていたことですが。
ただ、私が漠然と思っていたよりも、「地学」が利用できる学部・学科は多かったです。特に私学での「センター試験利用」では。


先日、放課後に実験準備をしていたら、化学が専門の先生も実験準備をされていました。少しおしゃべりをしたのですが、その話題の一つに「来るべき学習指導要領」が実施された際の、「センター試験の科目構成」もありました。

現在、大学入試センター試験では「物理I」や「化学I」などといった科目があります。「II」はセンター試験の範囲となっていません。
私の予想では、現在作成中の「来るべき学習指導要領」が実施されるようになった場合、センター試験では以前のように「物理」や「化学」という名称になり、その範囲は全分野になるのではないかと。
きちんと「教育課程部会におけるこれまでの審議のまとめ(案)」は読み切れていませんので、「物理基礎」や「化学基礎」などの内容もはっきりと判りませんけれど。

なお、現時点で「教育課程部会におけるこれまでの審議のまとめ(案)」を見るには、全国都道府県教育委員会連合会の作成してくれた pdf を見るしかないようです。
その pdf は、以下のページからリンクされています。
http://www.kyoi-ren.gr.jp/siryou/newpage1.html

現時点では、文部科学省サイト内で同じ資料を見ようとしても、【準備中】ということで見られません。


この数日間、学習指導要領についての記事が、色々な新聞社から出ていました。あれらの記事は「審議のまとめ(案)」を元に作成されたのでしょうが、どこから資料を入手しているのでしょうか。
ま、そのような文書(新聞記事の元ネタとなる、役所発行の文書)を、私のような平民も簡単に見られるようになったのは、確実に「IT革命(死語)」のおかげなのでしょうね。ありがたや、ありがたや。
「全国都道府県教育委員会連合会」で作業なさっている方にも感謝します。

ここにあるのは2007年11月 3日 13:00の日記です。

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