岩石学への招待

2学期の授業案も作成し終わった。土曜から月曜にかけて授業(計7コマ)を行えば、本年の正規の授業は終了となる。冬の講習はありますけれど。
stones.jpg
上の画像は複数の岩石が写っていますが、その中に1つだけ「仲間外れ」が存在します。アナタはわかりますか?
これは数年前から中学校の理科の授業で用いている「岩石についての導入」なのですね。

生徒の間でただ岩石を回させるよりも、このクイズを含めた方が真面目に生徒は岩石を観察すると思うため、このような形式にしてあります。
実は、このクイズはかなり難解です。そして、この画像はあまり鮮明でありませんから、当てることは難しいと思います。

このクイズ?の答えはCです。これだけは人工物(コンクリート片)なのですね。

一応、その他の岩石名を記しておきます。

G:凝灰岩(ぎょうかいがん)である「大谷石(おおやいし)」
H:斑糲岩(はんれいがん)別名は黒御影(くろみかげ)
I:花崗岩(かこうがん)の一種「稲田石(いなだいし)」
K:花崗岩 ごく一般的なもので、産地は不明(教材として買ったもの)
S:砂岩(さがん) 多摩川の河原で拾ったもの

「C・K」以外の岩石は大学の卒業論文を作成するために集めた岩石が中心となっています。

また、この実験の際にはおかしな出来事(12)もありました。


このクイズのように「人工物を混ぜる」というのは、大学時代に教わったワザ?なのですね。
私は「岩石・鉱物学研究室」に所属していたのですが、教授や先輩が巡検(じゅんけん)というのに連れて行ってくれることがあるのですね。基本の巡検先は長瀞でしょうか。
岩石学ですから、先生や先輩はそこら辺に落ちている石を拾っては「この石は紅簾片岩(こうれんへんがん)だ」とか「緑泥片岩(りょくでいへんがん)だ」とか「蛇紋岩(じゃもんがん)だ」とか「このキラキラしているのはパイライト(黄鉄鉱:おうてっこう)だ」とか教えてくれるわけです。
その巡検の途中に先生方は透明な小片を拾います「これはガラサイトだ」と。素直な(というか、岩石についてはほとんど何も知らないのだから、吸収するしかない)新入生は「ふーん、ガラサイトねぇ」と学習します。ここで、先生方は心の中でニヤッとしているのです。更に巡検は進みますと、場合によっては緑色をした透明な小片が落ちていることがあります。「これはスプライトだ」とおっしゃいます。この場合、アクセントは"ス"へ置く必要があります。間違っても"プ"に置いてはいけません。そうすると飲み物になっちゃうから。

オチがお分かりになったでしょうか?「ガラサイト」=「単なるガラス片」であり、「スプライト」=「スプライトの空き瓶の破片」なのですね。スプライトのガラス瓶、PET全盛の現在は売っていないのかと思いましたが、容量が250mLに増量され、活躍しているみたいですね。
量は減少しているでしょうが、鉱物スプライト?の生産も続いているコトでしょう。

ここにあるのは2005年12月 2日 21:00の日記です。

ひとつ前の日記は「大丈夫かテクノラティ」です。

次の日記は「"SETI@home classic" will be frozen.」です。

最近の日記はこちらで見られます。過去に書かれたものはアーカイブで見られます。