塩化水素吸引事件

パンクしたチャリンコを愛情込めて治し、長らく行けなかった床屋へ行き、職場の組合の忘年会の会場を予約し、買おうと思っていたズボン(パンツ?)を買い、行ったことがなかった荻窪のバッティングセンターに行ったりした。なんて書いていても、もろに日記でつまらないので、『塩化水素吸引事件』について書こう。

前記の『卒業論文』を読んでいただければ分かるのだが、30本前後のペットボトルを収集し、それを洗浄する必要があった。どれだけがんばっても1人で1.5リットルの清涼飲料を30本は消費できないので、家族や(コーラ中毒の)親戚に手伝ってもらい、何とか容器は収集した。そして洗浄の際、その事件は起こったのであった。

塩酸(HCl水溶液)を薄めて、容器の洗浄に用いたのだが、その際ホールピペットを用いた。チナミに余談であるが、「ホール」は「whole」なのですよ、知ってました?私は数年前まで知りませんでした。「hole」つまり「穴あきピペット」だと思ってたのです。「全容ピペット」という表現を何処かで眼にして、辞書を調べて知った記憶があります。まあ、「駒込ピペット」の由来も今ひとつ不明なまま放ってあるのですけど。(駒込ピペットは駒込病院で開発されたそうです。:後日記す)
で、余談は終わるのですが、まあ大体予想はつくでしょう、それなりに理科実験をしたことのあるヒトならば。

高校時代からホールピペットに慣れ親しんでいた私は私の技を過信していました。「ホールピペット」は口で吸うのが"通"だと思いこんでおり、その日も吸ったのです、濃塩酸の原液を。
塩酸は塩化水素の溶液でありますので、吸った瞬間、「ん"っ」となりました。もし硫酸だったらそれほど問題なかったのでしょう、不揮発性だし。

口の中に気体のHClが満ちたのが分かりました。詳しく言うと、歯の裏側がクワクワなったという感じでしょうか。「これを気管や鼻に送ったらまずいっ!!! と言っても、ピペット中の液を容器のガラス瓶に逆流させてもまずい! 取りあえず、この1回は我慢だっ!!」と、口腔付近の筋肉、具体的には舌の奥と軟口蓋を使い、横隔膜や胸郭を作動させずに、取りあえずそれなりの量の濃塩酸を確保しました。一息ついた後、口をゆすぎまくりました。

それ以前に「スーパーレモンキャンディー」一袋を食べきり、気がつけば歯が溶けていたことがあったのですが、それ以上に歯が短時間で溶けたと感じました。まあかなり馬鹿でないと体験できないでしょう、どちらも。

チナミにその後安全ピペッターの操作も熟達しました、濃塩酸を扱う際に。

ここにあるのは、Masakiが2000年11月26日 21:00に書いた日記です。

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