「イエローでホワイトで、ちょっとブルーなぼく」を勝手に心配する

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を読んだ。面白かった。(ほぼ)今のイギリスを少し知ることができた。

この本は数年前に割と売れたものだ。架空の物語だと思い込んでいた。
で、例によって、その文庫版が職場に置いてあった。借りた。そして、一種の私小説であることを知った。作者ブレイディ氏の視点には感服する場面が多かった。それは、氏が東洋人であるという「どうしようもないこと」と、その氏を取り巻くイギリスの環境が育てた面もあるとも思うが。

主人公は氏のお子さんである。私は椎名誠の『岳物語』を思い出さずにはいられなかった。同じ思いを抱くヒトが多いだろうと思いつつググってみたら、やはり複数存在した。

そこから思い出した。椎名誠氏や西原理恵子氏とその子供が受けただろうストレスの話を。改めてググってみたら、やはり都市伝説などではなかった気配。

家族のことを飯のタネにすると、お金こそ得られるだろうが、それ以外には何も良いことはなさそうな気がする。『ぼくは...』を読む限り、当時のブレイディ氏のお子さんは日本語が喋れないらしかった。お子さんがあの書籍から変な影響を受けないこと、私は勝手に祈る。
ま、ブレイディ氏はブログか何かもやっているらしいので、そちらを読めば氏とお子さんについて何か分かるかもしれない。そして、この本には続編もあるらしい。
って、まさに『岳物語』ではないか...

ここにあるのは2025年3月20日 23:58の日記です。

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