『日の名残り』なる物語も読んだ。
カズオ・イシグロなる方の作品だ。
以前に『わたしを離さないで』は読んだことがある。日本においてドラマ化された後に読んだ。
『わたしを離さないで』は「陰鬱で冗長」という印象を持った。
その物語のオチ(ラストシーン)、覚えてない。
そもそも、その物語はドラマを見てしまっているので、「オチ的なもの」は知ってしまっていた。
何で、あのドラマを見てたのだろう。
多分、比較的暇な時期だったのでしょう。私の配偶者が「綾瀬はるか推し」だったこともあったような気がする。
「ドラマを見る前に小説を読んだ方が良かった」と感じた。が、ドラマを見なけりゃ、小説を読むことは無かっただろうけども。
今回の『日の名残り』も、冗長だった。読んでいる途中、幾度か読むことに挫折しかけた。
前回も今回も、「翻訳されたもの」を読んでいる。多分、原書に「冗長さ」があり、それはカズオ・イシグロの特質の一部なのだろうと感じた。
今回読んだヤツも、『わたしを離さないで』も、土屋政雄なる方が翻訳なさったらしい。
「ハヤカワepi文庫」にある「訳者あとがき」は面白かった。
今回の印象は「陰鬱で冗長で婉曲的」というところか。
面白かったのは確かです。読み切れて良かった。
この物語を読み進めることに疲れた時、「ブッカー賞」なるものについてググってみた。
『シンドラーのリスト』しか知らなかった。
とりあえず「世界は広く、知らないことだらけ」と改めて感じた。