肉と魚、どちらが好きかといえば、魚である。
というか、肉が嫌いだ。
旅行に出るのは、それぞれの地の特産物を食べるためでもある。もう1年以上、旅行に行けていないけれど。
で、昔話を記してみる。
1989年の夏と秋、東北及び北海道に旅行した。大学の徒歩旅行サークルの合宿にて。1年生だった。
それぞれ、1週間かけて徒歩で移動した。夏は十和田南駅から竜飛岬まで、秋は摩周駅(当時は弟子屈(てしかが)駅)からサロマ湖畔は「サロマ湖口灯台」まで。
夏の旅行で、人生で初めて出会った海産物があった。ホヤである。酢の物になっていた。青森県でのこと。
人生で最初のホヤは、非常に新鮮で臭みのないものだった。
私の中のホヤの基準(ベンチマーク)は、約30年前に設定されたのである。
秋の旅行で印象深かったのはホタテである。
常呂(ところ)の宿だったと記憶している。その宿に到着する日の夕刻、夕立に襲われた我々は、強烈に美しい虹を見ることになった。能取湖(のとろこ)を過ぎ、常呂に向かって緩やかな坂を登っていた途中だった(はず)。その虹とホタテ(刺身とシチューだったはず)は、東京では「出会えない」ものたちであった。
また、サロマ湖畔の「竜宮荘」では、(鮭の)ルイベをしこたま頂いたのである。ルイベは「凍ったままの刺身」である。なにしろ「食べきれないほどのルイベ」が出てきたことを覚えている。エビも大量にあった。
その竜宮荘での宿泊は、合宿最終日だった。そのため、無駄に酒を飲み続けた。そういう伝統(最終日はひたすらに飲酒する)だったのである。
男子の小便器にゲロを吐いた同級生(そいつも私も未成年だったけど)が居た。私は介抱しつつ、トイレ掃除をしたようなしないような...、自分も掃除をできる状況ではなかったような...。
在りし日の竜宮荘をネット上に発見した。
1994年北海道ツーリングその3
あれ以降も、ルイベはほとんど食べたことが無い。
そもそも、最近は「(生)サーモン」もそこら中で食すことができるので、ルイベの「ありがたみ」も相対的に低下している気はする。
なにしろ印象深い場所・宿だった。
その翌年の9月末~10月には、九州に行った。キビナゴの刺身も食べた。
特においしいとは思わなかった。酢味噌で頂いた。ネット上を見る限り、秋口は旬とは言いがたいらしいので、仕方ないのかも知れない。
九州では、ほとんど海産物の印象が無いなぁ...。
サヨリとシャコが特に美味しかったのは、中国は大連である。
大連は海産物が全般的に美味しいので、また行ってみたいと思う。
ナマコも何度も食べた。彼の地では高級品であったようだ。(自分では支払っていないので、よく分からない)