もう、15年くらい前の話である。
「足立の花火」を河川敷で見た。地べたにレジャーシートを広げて。
私の前にはカップルが居た。ま、私もカップルの片割れとして、花火を見上げてたのだけど。
で、前の女の子は浴衣を着てた。
花火大会の終わり近く、花火の破片などが落ちてきた。灰が降ることはままある。風向きの関係もあるのだろう。
で、その日は「火が消えていない破片」が落ちてきた。運良く、いや運悪く、何故かその破片は地面でバウンドし、女の子の浴衣の袖(袖口、って言うのか?)に入り込んだのである。記憶の中ではワンバウンド。ダイレクトでも、ツーバウンドでも無かった。綺麗に入ってた。
で、微かに浴衣が焦げた。と言うか、軽く火の手が上がった。袖には穴が開いたはずである、間違いなく。
見ていた私も動揺した。
あれ以降、浴衣の女の子達を見ると、その光景を思い出してしまうのである。そして、浴衣が燃えないことを微かに祈るのである。
今日は神宮外苑の花火大会らしい。
行ったことない。
遊園地の花火大会を除くと、至近距離で花火を見たのは、土浦(以前は茨城に住んでた)、隅田川(大学の同級生に地元民が居た)、そして十数年前の足立(荒川河川敷)だなあ。