学校の教員は、だいたいにおいて「定期考査や小テスト、授業態度」などから「何らかの計算式」を用いて、「評定」を出す場合が多いだろう。
私は「評定」の数値そのもの(学校によって、5段階の場合も、10段階の場合もあるだろう)は、「計算式」で算出することはしない。怖いから。
「評定の元となる『数値』を出すための式」は、基本的に四則演算で済む場合が多い。それらの四則演算はExcelや桐に設定する。私はAccessを成績処理では使ったことが無い。高機能すぎるし、あまり操作を理解していないので。
『評定そのもの』を計算式で出そうとした場合は、Excelならば「関数if」などが必要になってくるはずだ。多分入れ子にして。慣れていれば、その「評価表示関数」は「一目瞭然」なのかも知れない。その技を普段使わない私は「ifの入れ子」理解に時間を要する。なかなか直観的には理解できない。
また、Excelについては「簡単に数式が書き換わる」という現象も起きがちである。桐やAccessならば、そういう「不都合なこと」は、まず起こらない。Excelでは、ついうっかりと「関係ないセル」をクリックしただけで、その番地が計算式に反映されてしまうことがある。あの「自由さ」は恐ろしすぎる。
私が特に恐ろしいと思うのは、「関数を自分で記述・理解せずに、他人が作ったものをただ流用している」ような方々だ。
関数を自分で組む方なら、いくらでも複雑にしてくれて構わない。ただ、デバッグの手間を考えると、あまりにも複雑な関数は、表計算ソフトの便利さよりも、きちんと運用することの「手間」の方が大きくなることもあろう。
私の職場で使っている「教務支援ソフト」も、テストの点・平常点・小テスト...などから、関数的なものを用いて『評定』を出す仕組みはあるそうだ。でも、使っていない。授業や担当者毎にその「計算式」を設定する、あるいは「全員同じ設定にする」あるいは「何パターンか『計算式』を作っておき、どれを用いるか設定する」というような処理が可能らしい。
多分、そういう「要望」が、他の学校では存在するからなのであろう。
私は「5,4,3,2,1」という「超シビアな情報」は、数値(あるいは文字列)として、生徒毎に入力(または置換)しないと、安心できない。