2010年6月アーカイブ

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中学2年の理科2分野(生物・地学分野)では、消化器官の勉強をします。
デンプンに唾液を混ぜて適温で放置し、ヨウ素液を反応させる実験があります。私自身は、中学校は当然?として、小学校でも同じ実験をしました。いや、させていただきました。先生ありがとう。私は今でもその実験を憶えていますm(_ _)m
結構、実験の準備や後始末って面倒なんですよね。昨今は「理科が苦手な小学校教員が多い」とも聞きますし、由々しき問題でありますねぇ。

で、私自身が10年ぶりに、オシエゴにその実験をやらせます。
この実験で一番難儀なのは「唾液の採取」です。私自身が実験した際も、10年前に生徒にやらせた際も、『口に水を含み、しばらく待った後、それをビーカーに吐き出す』ってことを行いました。これはあんまり楽しい作業じゃありません。その後、採取された「薄めた唾液」を試験管内のデンプン水溶液に作用させるのです。温度は40℃前後で。


今回念のため「教師用指導書」も確認してみました。勤務先の中学で採択しているのは東京書籍のものです。そこにはこう書いてあります。

大きめの綿棒に唾液をふくませて,試験管に入れる方法を用いてもよい。
なるほど。そして、更にそこから私は改善策を見いだしました。「綿棒よりも、綿球の方が良くね?」って。
それが上に示した画像です。
片方は対照実験として「水」を含ませた綿球をデンプン水溶液に加えています。もう片方が私の唾液を含んだ綿球。

この綿球は保健室から貰いました。直径1cm内外の綿球を2等分して用いています。そのまま口に含んだら、病院チックな味がしました。この綿球は「カルメロースナトリウム(ウィキリン)」ってもので処理されているようです。カルメロースナトリウムは水を吸収し、膨張する性質があるそうで、アイスクリームの増粘剤に使われたり、下剤としても用いられる物質のようです。明日、生徒に実験をさせる際には、水道水でしばらく洗ってから使用するつもりです。予備実験では酵素があんまり働かなかったのです。唾液が綿球の中に捕捉されすぎたのだと考えています。


2010/6/3 追記
綿球、良い感じでした。やはり、まずは水洗いした方が「吉」みたいです。
1クラス8班で、2クラスほど実施しました。デンプンがほとんど分解されない班(失敗した班)が出ました。「失敗」があったほうが、酵素についての理解が深まります。全部の班が実験に成功しても、あまり面白くないのです。

きっこ氏の日記、以前は読んでいたけど、この1年ちょっとは気持ち悪くなったので講読は止めてました。
松永英明氏の日記呟きは読んでいます。

松永英明氏はきっこ氏でもあるって都市伝説があるのですが、私は全然そんなコト感じませんでした。
「きっこ氏」は実在の人物だろうとも思っています。彼女に知識を注入している方はいらっしゃるでしょうけど。
上記見解(きっこ単一人物説)は、松永英明氏と同じです。彼女の日記を開始当初から読み始めたこともありましたが、私は途中で挫折しました。

教育実習のおもひで

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いま、職場には「実習生」が来ています。
今から約20年前、私も「教育実習」を合計8週間行いました。ってか、行かせていただきました。

最初の実習は、学芸大学附属世田谷小学校でした。大学3年の10月頃、小学4年生のクラスにお邪魔しました。そのクラスの担任は中村享史(ナカムラタカシ)先生でした。

その3週間の実習「世田谷小学校・後期」には、東京学芸大学から総勢数十名の「教員見習い」が実習に行ったハズです。正式名称は「教育実地研究」だったかなぁ...。
平成元年入学の「A類(=小学校)理科」は約100名存在し、「秋休み」期間である3年次の秋、4つの附属小学校に「前期・後期」で「研究」に行きました。その3週間の実習期間中に、教科(国・数・理・社...)毎に1名が「研究授業」を行うってコトになっていました。
なお、受け入れ側である「『コクリツの小学校』に通学する児童」は秋だけで合計6週間も「試験台」になっていたのです。大変だ。


で、実習も後半、理科のメンツ10名前後で相談をしました。「誰が『研究授業』やる?」って。結果、成り行きで私が「研究授業」を担当することになったのです。微妙に責任感がある人物なのかも知れません、私は。
高校の部活動も、大学のサークルも、代表者でしたっけ、やはり「成り行き」で。 Let it be.


その「小学4年生の2学期」半ば、理科で扱うのは「空気と水」みたいな範囲でした。「空気は体積が変わるが、水は体積が変化しない」を伝えるのがメイン。
なお、厳密に言うと、液体である水も、圧力によって体積が変化するらしいです。確かめたことはありません。小学校、というか「一般常識」レベルで理解すべき事項は、前述の通り「空気は縮むが、水は縮まない」です。

記すのが疲れてきたッス。
続きは次回に。


中村享史先生に関わる日記
私の好きな歌手(2001年6月)
中教審と再生会議(2007年4月)

続・教育実習のおもひで

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前回の続きです。

実家に帰れば、その「研究授業指導案」は保管してあるような気はします。
何しろ、私は私なりに「研究授業」を頑張りました。


その日の午後、研究授業の協議会がありました。
とある先生は、以下のようなことを仰いました。

私は、最初に空気鉄砲で遊ばせます。次に、水鉄砲で遊ばせます。その後、空気鉄砲に水を入れさせます。


↓断面イメージ
water_gun.gif

生徒を横一列に並べ、競争させる状態にし、『せーの』で鉄砲を使わせます。

上図の状態だと、どれだけ力を込めて水鉄砲の後ろのタマを押しても、前にある「飛ぶべきタマ」は足下にボテッっと落ちます。
生徒は「???」と思うのでしょう。
そこから、その先生は「空気は縮むが、水は縮まない」という説明をするのだそうです。
私は、「その展開、いただきー」って思いました。

しかし、その授業を行うコトはありませんでしたとさ。小学校で働いたこと無いから。

何しろ、「素人の私」は研究授業を経験することにより、「授業をうまく行うには、何よりも『経験』が重要そうだなぁ」って思ったのでした。

つーコトで、全国の実習生よ、頑張ってくださいな。


関連する過去の日記
教職志望とノストラダムス
そして恩師木村清志先生

関連する駄文
10年間の教員生活をふりかえって考えること

モル

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職場のブログ(?)の1カテゴリに以下の文章が現れるはずです、そのうちに。

理科と情報科を担当しております、○○○○と申します。
十数年前に卒業した大学では主に「地学」を、その中でも「岩石・鉱物学」を専攻していました。しかし本校に於いて、担当することが多かった科目は、化学と生物です。


高校理科の中で、最も難解であるのが化学分野の「物質量」だと思います。私自身も、高校の時に挫折しかけました。しかし、この「mol」という概念は、分かってしまえば簡単です。
このページをご覧の保護者の方で、高校時代に化学と「おさらば」した方の何割かは、「mol」に原因があったのでは無いでしょうか?

参考(?)までに、私が高校の授業で配布するプリントを披露します。
「生涯学習」の一環としてご利用いただければ幸いです。
相対質量・原子量(分子量)・物質量の意義(pdf:230KB)

本校の理科の授業でお会いできることを、楽しみにしています。

上記サイトにある「他のセンセイの文章」を数ヶ月間見ていました。「結構真面目に書いてるなぁ」って思っていたのです。「自分の番が来たら、もっとおちゃらけた文章を書くぞ」って思ってました。しかし、自分自身の文章も、無難な内容となってしまった気がします。ちょっと残念。

リンクしている pdf は、昔から当「腐れサイト」にて公開しているものです。
自分としては、「物質量(mol)がイマイチ理解できない生徒用のコンパクトな説明」に仕上げたつもり。厳密には数式に括弧を入れるべき場所がある気もしますが、とりあえず初版のままにしておきます。

ここにあるのは2010年6月に書かれた日記です。

前のアーカイブは2010年5月です。

次のアーカイブは2010年7月です。

最近の日記はこちらで見られます。過去に書かれたものはアーカイブで見られます。