「総合的な学習の時間」は廃止だ
https://ariori.com/diary/2007/11/02/
の続き。
中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会「教育課程部会におけるこれまでの審議のまとめ」に対する意見募集について
が発表された。
意見募集要領は html 版もある。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/19/11/07110704/001.htm
「意見募集期間」は「平成19年11月8日(木曜日)~平成19年12月7日(金曜日)必着」だそうだ。
「意見提出様式」等には指定がある。そいつには確実に従った方が良いのだろう。そうでなくても、主権者の意見は無視されがちだ。
早速、以下のメールを送った。
この場への披露に当たり、一部伏せ字にしました。
From: ******@******.ed.jp
Date: Thu, 08 Nov 2007 13:39:50 +0900
To: kyokyo@mext.go.jp
Subject: 審議のまとめへの意見
文部科学省初等中等教育局教育課程課教育課程企画室 御中
氏名 ○○○○
性別 男
年齢 36
職業 私立学校教員
住所 ******************
電話番号 03-*******以下は意見
私の意見の主題は「総合的な学習の時間」の廃止です。高等学校における「総合的な学習の時間」のねらいを引用します。
第4款 総合的な学習の時間
2 総合的な学習の時間においては,次のようなねらいをもって指導を行うものとする。
(1) 自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,よりよく問題を解決する資質や能力を育てること。
(2) 学び方やものの考え方を身に付け,問題の解決や探究活動に主体的,創造的に取り組む態度を育て,自己の在り方生き方を考えることができるようにすること。
(3) 各教科・科目及び特別活動で身に付けた知識や技能等を相互に関連付け,学習や生活において生かし,それらが総合的に働くようにすること。昨今、高等教育機関である大学では「リベラルアーツ」の重要性が叫ばれつつあるようです。私が勤務する中等教育学校も、同じであると思っております。
教育機関では、様々な専門能力を有した教員による、発達段階に応じた「古典的な教科の授業」が用意されているはずです。
児童・生徒・学生は、それらの精選された授業・講義を受けることによって、また、その専門能力を有した教員の考えや個性、体験談に触発されることによって、それぞれの学問領域の神髄に近づいていくのでしょう。
そのような10年以上にわたる学習活動の中で、個人内に於ける価値観や人生観というのは徐々に醸成されていくのだと思います。今回、小~高等学校で「総合的な学習の時間」の削減が行われるようです。それは歓迎すべきことです。
私自身は「総合的な学習の時間」など行わなくとも、「この世の中を少しでも良くしたい」と思う「熱意ある教員」が授業を行うならば、「旧来の教科学習」を行うだけでも、上に引用した「ねらい」は達成できると考えております。
「総合的な学習の時間」について、NHK教育では「対応番組」が存在するようです。
学習指導要領とNHKの活動は、直接関係は無いのかも知れません。しかし、そのような「総合的な学習の時間で、テレビを見ざるを得ない」ような学校が存在するのならば、初等教育機関を含め、「総合的な学習の時間」を全廃すべきだと考えます。そして、その時間を「基礎・基本」育成のさらなる充実に割くべきです。以上のような理由から、私は初等・中等教育機関での「総合的な学習の時間」の廃止を訴えます。
意見は以上です。