前世紀と今世紀のリサイクル

職場で私が主に使用しているプリンタはNEC製である。

このNECのプリンタは MultiWriter 2650 という製品である。そのトナーユニットは PR-L2650-12 あるいは PR-L2650-11 という品番である。現在、私の職場では決して安くはない「NECの純正トナー」を購入・使用している。

このプリンタが売り出された20世紀の終わり、純正トナーは必ず新品であった記憶がある。トナー本体?である「粉そのもの」が新品であることは当然だろうが、プラスチックのケースとか、感光ドラムなんかも新品であった気がする。
そして、私の記憶が正しければ、数年前からケースなどがリユースされている様子だ。20世紀のNECは「とりあえずプラスチック系の容器は回収しないと世間がうるさいから、使い道は整っていないものの回収しておこう」って考え、行動してハズだ。そして、回収された容器は再び容器として使用されていなかった。なお、職場の情報処理部長のセンセに尋ねてみたら、「最初からトナー容器回収しているし、最初からリユースしていると思う」とのコトだった。

まあ、エコロジー的観点だけから言うならば、容器をリユースするのは素晴らしいことである。しかし、この「NECによるプラスチック容器のリユース」が行われるようになってから、明らかに印刷品質が低下したのだ。
やはり20世紀の頃、数ヶ月ほどNEC以外のカイシャが販売していた「リサイクルトナー」を使用した時期があった。こいつは確実に品質が悪かった。それに比べれば、現在のNECが売っている「純正(容器リユース)トナー」の方が品質は良いだろう。ただし、以前NECが売っていた「完全新品でワンススルーの純正トナー」の方が、品質のバラツキが無かった。非常に当たり前のハナシであるが。

また、NECがトナーの容器をリサイクルするようになって、そのトナーの価格が上がったのか下がったのかも前述の先生に確認してみた。「価格は変わっていないだろう」とのコトであった。私もそう認識している。
どのような製品であれ、そいつをリサイクルするようになったならば、価格は上がるか下がるかしても良さそうなモノである。この「トナー価格が変わっていない」という現象は何故なのだろう? NECの企業努力なのか、利潤の追求なのか。あるいは、石油価格や原材料費の変動なのか、為替の影響なのか。分からない。当たり前だけれど。


NECのトナーの品質について、少なくとも複数回 Google と Yahoo! で調べてみた。また、テクノラティでもちょっと調べてみた。しかし、私の記憶にある「以前NECのトナー(容器)はワンススルーだった」というコトは発見できなかった。
この文章が何かを生み出す可能性は、今までと同じく低そうであるが、私の中ではかなり「謎なデキゴト」なので、今回披露してみました。Google でも Yahoo! でも引っかからないってコト自体も謎なのですねぇ。

ここにあるのは2006年6月16日 20:48の日記です。

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