「これマジ!?」って番組を、初めて意図的に見てみた。新聞のテレビ欄にあった、「スクープ アポロ11号の月面着陸は嘘だった!?決定的衝撃映像」という宣伝文が目に入ったからだ。面白かった。
話は変わるようで続くのだが、難解な詩を歌いながらヒットした歌手っていうと、私がまず思い浮かべ、よく聞いているのはスピッツである。また、大御所としては泣く子も黙る井上陽水というヒトも存在する。が、忘れてはならないのは現在も活動しているらしい「たま」というグループなのである。
私が持っているアルバムは「まちあわせ」っていうメジャーデビュー初期のベスト版1枚のみなのだが、何度聞いても何を主題とした歌詞なのかが判明しない曲がある。まあ、作者も明確な意図を持って作成した曲でないのかも知れないし、とんでもなく深遠なテーマを扱っているのかも知れない。判らないッス。最近何度か聞き直したのだが、やはり判らない部分が多い。
そんななかで「この歌詞は面白い」と思ったのは最もヒットした「さよなら人類」であろう。そのサビ部分を勝手に引用する。
今日 人類がはじめて 木星についたよ
ピテカントロプスになる日も 近づいたんだよ
ピテカントロプスってのは「ジャワ原人」ともいわれる、約100万年前の霊長類の一種(現代人の祖先?)を指すのですが、詩的にはシナントロプス(北京原人)やアウストラロピテクスよりもリズムにうまく収まったから用いられたのだと思います。簡単に言っちまえばこの『さよなら人類』は「環境問題」を扱った歌なのでしょうが、宇宙開発の不毛さと絡めているところが秀逸だと思いました。私たちは地に足を据えて生きるしかないのでしょう。宇宙を想像することは許されるけれども。
そんな私のコンピュータ上ではSETI@Homeの107ユニットめを演算中である。時々英語のメールが届くのですよね、「合衆国政府に宇宙開発関連の予算を増やすよう訴えましょう」っていうのが。最近は「冥王星への探査機を将来飛ばさせることに成功した!」とか伝えてきました。