最近はだいぶ下火になったが、「抗菌グッズ」ってのがありますなぁ。しかし、「細菌」ってのはひたすらに居なきゃいい、ってものではないってことを、大抵のヒトが知らないってわけでもないような気もしないでもない。
くどいので改めて書くと「"細菌はある程度必要な存在だ"というコトは常識となりつつある」ってこった。例えばそれは「MRSA」などという存在からも推測できよう。
例えば、歯周病というのはある種の細菌の存在が関与しているのかもしれない。しかし、その原因となる口の中に存在する菌を抹殺すればいいと考えるのはいかにも短絡的にすぎる。「腹が減るのがイヤだったら死んでしまえ」あるいは「そんなに太りたくないのなら、この世から消えたまへ」というようなハナシに近い気がする。
歯周病菌がはびこるのは結果であって、その原因を究明しない限り(例えば免疫系に何らかの異常を抱えているのかもしれないし、もっと単純な理由かも知れない)、根本的には解決しないはずなのである。大体、歯磨きが必要な生物ってのは人間以外にはいないような気がするので、食べ物に気をつけれ(究極的には食品の調理に火を用いない)ば、歯磨きなんて作業は必要ないのかも知れない。
こんなコトを考えるのは私くらいかも知れない。もしかすると、歯磨き粉メーカーは「さふいったおもひ(無常感)」にとらわれているのかも知れませんが。
それはさておき、製品を一人でも喜んで買ってくれるヒトがいれば、喜ばしいことなのかも知れない。そして、企業としてはかなり大勢の人に喜んでもらえる製品を作らないと、生きてはいけないのであろう。だから、本当に必要かどうか分からない品物にも「抗菌作用」を謳ったりする。自然科学を教える身である自分は、そんなCMに踊らされる人がいるってコトは悲しいことだと思う。
で、「アニメ」と「広告」のハナシは別の機会に。