3月は朝の池袋駅にて。私の横の座席が空いた。2名の男性が空席に向かって突進してきた。その上でケツをぶつけ合っていた。で、負けた方が吠えた。「なんか文句あるかぁ!」
あんなに派手な「電車内での男性同士のドンケツ」は初めて目にした。
気持ち悪いので、そいつらには目を合わせずにおいた。都会人の嗜みである。
下車時、彼らを見てみた。そのダッシュ力から20代~40代だと思っていたが、予想に反して老いていた。どちらも70歳近そうだった。さすが「凶暴な団塊世代」であると感じた。そんなダッシュ力があるなら、座席に座る必要ないっしょ、って思ったさ。
同じ日の夕刻、またも山手線内で斗いに遭遇。
私からはすこし離れた場所に空席が発生した。そこに向かってダッシュする男子。10代後半~20代前半に見えた。彼はふた足遅かった。一足(ひとあし)どころではなく。
彼は「座りたいでーす」「疲れてまーす」って大声で宣伝しながら、別の車両に移動していった。コワ...
春が彼をそうさせたのか、それとも、そもそもあれが彼の日常なのか。
何にせよ、それも初めて見る風景だった。