首都高都心環状線と伊豆大島一周道路

高校時代の友人で、伊豆大島に勤務していたヤツが居た。
既に30年以上前のことだが、そのときの彼の話で印象に残っているのは「周回道路を常に作り直している」って一言だった。

私はまだ大学生で、世間に疎かった。
今であれば「まぁ、そんなこともあるよね」と、理解(?)を示すだろう。当時の私は、ただ「ふーん」と聞いただけだった。
私よりも社会の仕組みに詳しい、同行していた後輩達は、憤ったり苦笑したりしていたように記憶している。そんなわけで、私の記憶に、その一言が残った。
そして実際に、我々の大島滞在中、一周道路は毎日毎日、真っ昼間の舗装工事が続いていた。さして交通量も無い道だった。そもそも「綺麗な路面を掘り返している」ように見えた。


で、その「大島の『不要かも知れない』土木工事」のことを、最近よく思い出す。何故なら「日本橋に青空を」にまつわるニュースを見るからだ。

あの「首都高の地下化」って、GDPを増やすこと以外に意味が無いと思うんですよね。ま、首都高都心環状線は、経年劣化もあるだろうから、この際「更新と地下化」をするというのも、分からなくは無い。しかし、あの「青空回復」は、本当に日本橋近辺だけなんですよね。それ以外の都心環状線、というか首都高の高架、それらはほとんどそのまま温存される。

ま、首都高を完全に地上から撤去するなんて、到底無理でしょう。
とは言え、あの「『取って付けたような』日本橋近辺『だけ』の地下化」に際しては、「誰にどれだけ金が流れたのだろうか」って思っちまいますな。
首都高の経営母体や東京都や日本国が、財政破綻しない程度に「美味しいネタ」なのでしょう。

ま、首都高の経営母体自体は、割と良識ある団体である気がします。とりあえず、公式サイトやメールマガジン等を見ている限りは。
とは言え、どれだけの金をどこから得て、それをどこに流しているのか、基本的によく分かりませんけどね。


数ヶ月後、あるいは数年後、あるいは10~20年後に、東京オリンピックの時みたいな「醜聞」がいっとき報道され、そして「忘れられていく」のかなぁ... なんて思ったりするのでした。

ここにあるのは2024年11月14日 00:43の日記です。

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