瞬間の速さ

本日の中3理科物理分野の答案返却にて、とある「正答」は「瞬間の速さ」であった。それに対して「平均の速さ」という概念もある。
高校物理になれば、「瞬間の速さ」などという「まどろっこしい表現」は使わず、単純に(ベクトルとして)「速度」と表現されるようになる。

とある生徒が言ってきた。
「ここの答えは『秒速』ではダメなのですか?」と。

彼の感覚からすれば、秒という時間は、「それ以上分割できないもの」つまり、概ね「瞬間」なのだろう。ある意味、私の目から鱗が落ちた。
ま、字義にある「(目の)瞬き」に1秒使うヒトも居ないとは思うけど。

高校の物理とか、数学の微分とかに触れてしまえば、「最小の時間単位が秒である」なんて『世界観』は、消え去っていくのだろう。

しかしながら実際の生活では、秒以下の時間を意識すること、確かに私も無い。
とは言え、「スピードメーターで表されるような、その時々の速さ」即ち「瞬間の速さ」は、秒速でも分速でも時速でも、あるいは日速や月速、年速でも表せるはずだ。

という細かい話は、当然生徒にできるわけもなく、「秒速ではダメだね」と応答し、答案返却を終えたのでしたとさ。

ここにあるのは2024年7月10日 21:53の日記です。

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