北千住のマルイ、レストランフロア。行く度に感動してたので、画像を撮影してきた。
すべてのフロアを回ったわけでは無いのだが、このマルイの内装には、大谷石が使われている箇所がある。大谷石は栃木県の宇都宮市大谷町で採掘される岩石である。一般的には凝灰岩と呼ばれる、火山灰が堆積・固結して生じた岩石である。柔らかい、というかとても脆い岩石である。結構都内でも家の塀などに使われていたりする。水に晒される場所に使うのは、風化していくので危ないと思うけど。
大谷石は帝国ホテル(旧館?)の装飾にも使われていたそうで。私は実物を見たことは無いけど。
職業柄(?)、勝手に視線が岩石方面へ向かってしまうことが多々ある。で、「石を模して描かれた」ものにも、当然興味を持つ。「よく描いてあるなぁ」って思えるものもあれば、「これだったら、無理に石の模様を施さず、普通に塗料をべた塗りで良くないか?」と思う場合もある。
この北千住マルイのレストランフロアのトイレ周辺、消火栓と非常階段の扉が見事に大谷石のようになっている。
この作品は過去に見てきた中でも、相当完成度の高い作品だと思う。大谷石表面の削り跡に由来する凹凸の陰影までは、さすがに再現しきれてはいない。しかし、それを除けば完璧であるように思える。