中高生は吸収が速い。
職員室内で中高年を相手にしていると、パソコン操作の不確かさや、情報機器・サービスについての「語彙・認識の曖昧さ」に辟易する場面もある。
今年も、2年ぶりに情報科を担当している。
初回の授業、Excelで「特定のフォルダ」にファイルを保存させたら、Wordでもきちんと「そのためのフォルダ」を見つけ出し、保存してくれる生徒が大半だった。
「そのためのフォルダ」は、「特定のフォルダ」の横に並んでいる(サーバー上の同じフォルダ内に置かれている)から、それほど難しいわけでも無いけれど。
とは言え、情報機器についての「理解の速さ」と「操作の確かさ」は、老人群を完全に凌駕している。
まぁ、フルキーボードのパソコンを使っていると、時々「シフトキーの使い方」を知らない生徒にも出くわす。パスワードの大文字が、きちんと入力できないらしいことから発覚する。
確かに、スマホで「大文字」を入力したい場合は、まずは「a/A」みたいなキーを押し、次に所望するアルファベットを指示すれば、アルファベットは大文字になる。
「キーを押したまま、別のキーを押す」という操作は、老若男女、(ヒトや書籍から)一度教えてもらわないと、身につかないのだろう。
で、今年はさらに「進化」した新入生に出会った。
私はスライドを作成する場合は、基本的にPowerPointを使う。Windowsユーザーなので。一応、Macも操れるようにはしている。Keynoteにも少し触れたことはあるが、ほとんど使ったことは無い。
で、新入生の生徒、クラス毎に(必要であれば)スライド等を作ってもらう必要が生じた。ホームルーム活動の一環として。
私は「スライド」と言えば「PowerPoint」なのだろうと考えていた。生徒たちは(家庭で購入してもらった)Surface Go 2を持っているから。念のため書くけど、その上ではWindows10が走ってる。
で、あるクラスの「とある生徒」が、スライド作成担当となったそうだ。
一応、当該学年において、各種スライドなどの「素材」は私が一度集約し、適切な再生の手助けをする担当となった。
で、その「とある生徒」がスライド作成に使用したのは、「Googleスライド」なのであった。確かに、あれは無料だ。で、その「とある生徒」は、高校入学前からGmailのアカウントを持っていて、そのアカウント上でスライドを作り始めたらしい。確かに、13歳からGmailのアカウントは取得できるけど。
その生徒曰く「共有フォルダを用意してくれませんか? 作ったスライドを提出したいので」とのこと。
「...。なるほど。(仰ることはごもっともで)」と返答した。
確かに「Googleスライド」で作成したスライドは、オンラインで再生するのがベストだろう。
自分の持っているGoogle上の4つのアカウントのうちの1つ、学校関係の「ほぼ捨てアカ」を用いて、「共有フォルダ」を設定することにした。
今年もまた驚かされた。