中学生対象の理科において、「大気圧」を扱っている場合、教室にて「アルミ缶を大気圧で潰す実験」を演示する。
「大気圧 空き缶」で(動画を)ググれば、たくさん情報が得られる。この実験は面白いからこそ、たくさん「実演」なさる方がいらっしゃるのだろう。
で、高校生に対しては時間も足りないから、Youtube上の動画を見せ、お茶を濁すことにする。
でも、「水銀の現物を回覧する」ことは、ずっと行っている。
理科の教員に対しては、「トリチェリの水銀柱」の説明をする必要はないだろう。
で、「水銀の重さ(厳密には質量かな?)」を体感してもらうため、下のような「水銀の現物」を回覧している。もう20年近くになるのかなぁ...、この実践は。
この水銀、そもそもは「割れた温度計」から回収したものである。だから、体積などは不明。用いているフラスコは50mL、職場における最小サイズ。
こぼれた水銀が勿体ないと思い、とりあえず保管していた。そして、「回覧するには丁度良いかなぁ...」ということに、程なく気づいた。
比較対象として、(ほぼ)同量の水を入れた三角フラスコも、一緒に回覧する。
水銀(約13.5g/cm³)のフラスコは、手で振ると「ブルブル」という振動を感じられる。水については、一切そのようなことは起こらない。