ことに、改めて気づいた。
高校2年の地学基礎の授業、2学期が始まった。
使っている教科書は、私の趣味で東京書籍のものにしている。
例年に比較すると、今年の授業は数時間分だけ遅れている。
例年であれば、1学期で天文分野を終了し、2学期は9月から地球の物理的な性質についての学習を行っていた。
今年は、まだ太陽と太陽系外縁の学習が残っている。
で、太陽の見かけについての話をしていた。
16,7歳の彼らは、8年前の金環食のことを覚えている者も居るようだった。その話を引き合いにしながら、太陽と月の見かけの大きさがほぼ同じであることを説明した。
で、「東京でも2035年に皆既日食が見えるんだよ」という話をしていて、喋りながら気づいた。「ちょうど、15年後ではないか!」と。
2035年9月2日、東京に皆既日食がやってくる。
理科年表の画像を引用させていただく。私は、何十回、この画像を眺めたことだろうか。実線は皆既日食、点線は金環食である。
理科年表を最初に手にしたのは、高校生の時だったのか、大学生になってからだったろうか。なにしろ、約30年前から「東京で見られる皆既日食」を待ち続けている。