"DREAMS COME TRUE"は、ちょうど私が大学に入った頃に、劇的に売れるようになったバンドである。
自分の家の車に積んであるオーディオシステムには、HDDが入ってる。その中には、初期のベスト盤である『DREAMS COME TRUE GREATEST HITS "THE SOUL"』が収まってる。
私は基本的に車に乗っているとき、ラジオを聞く。場合によっては、HDDの中の音楽を、全曲「シャッフル再生」する。
ラジオで一番よく流れるドリカムの曲は『何度でも』である気がする。
この曲は、主旋律「何度でも何度でも...」の前段階である部分、歌詞で言うと「誰かや何かに怒っても」に入るとき、不思議なリズムで突入するなぁ... って、ずっと思っていた。
で、「何かを思い出した気」になったので、通勤途上の車内、上記"THE SOUL"を、頭から何曲か、改めて聞いてみた。
実質的な1曲目と言える『うれしい!たのしい!大好き!』を聞いてみて、思い出した。あの曲は、1番と2番の間の「間奏」が、1小節足りないのだ。
ごく一般的な音楽は、4拍で一つの小節をつくり、4小節を一つの単位としている場合が多い。普通であれば『うれしい!たのしい!大好き!』の間奏は「8小節」となる。のだが、あの曲は1小節がすっ飛ばされているのだ。
実質的な2曲目である『あの夏の花火』では、逆に間奏が1小節余計に付け加わっている。
何しろ、変則的な小節の数になっているのは確かである。
実質的な3曲目である『決戦は金曜日』。
大学の時の同級生、カネコ君の十八番だったなぁ。彼ほど歌のうまいヒトには、出会ったことは無い気がする。
で、この曲もやはり変則的だ。
「戦闘の準備は ぬかりない 退がらない その手を離さない」の部分は、全部で7小節になっている。
私の解釈だと、2-4-1に分かれているように感じられる。
もともとは「4小節が2つで8小節」となるべきところだが、前半の4小節のうちの2小節がすっ飛ばされ、後半の4小節には「1小節のおまけ」が付属している感じ。
実質的な4曲目は『薬指の決心』。
この曲は、そもそも前奏が変拍子っぽい。私はこの前奏を聴いていても、今ひとつリズムに乗れないのである。
確実に言えるのは、1番の終了後に、2小節がぶち込まれているということである。
実質的な5曲目にあるのが『笑顔の行方』である。この曲によって、私はドリカムというバンドの存在を認識したように記憶している。
この曲の場合は、実質的な1番である「髪を上手に編めるように...」の直前、2小節の「繋ぎ」が入ってくる。
ってコトで、何しろドリカムには「曲全体が4小節の繰り返し」になっている曲が少ないようである。
ま、そんなにドリカムばかり聞いているわけでは無い。が、「そういった傾向の楽曲」が多いのは確かなのでは無かろうか。中村正人氏の趣味(?)なんでしょうかね。
で、結構検索してみたのだ。
「変拍子」っていう用語はあるけど、「変小節」って言うのかなぁ... とか考え、「ドリカム 変小節」で検索するも、全然そういった情報が出てこない。
というか、そもそも「4小節を単位と『しない』曲構成」のコトは、何と呼ぶのだろうか...