この日記の要点学習指導要領に示されている「小学2年生が学ぶべき事項」に、日常で使う"mm,cm,m"があることは良しとする。しかし、「かさ」については"L,mL"のみ扱い、"dL(デシリットル)"は削除すべきではないか。
小学校(学芸大学附属世田谷)の教育実習でお世話になった方のお一人に、中村享史先生がいらっしゃる。
「Googleサジェスト」に不穏な文字列を見るようになったのは、1年以上前であったであろうか。
先ほど、改めて真面目に検索してみた。
こちらのページに、中村先生が2016年9月に亡くなられたことが記してあった。60歳を少し超えたあたりでいらっしゃったはず。
日本学術会議も掛算順序固定派 - わさっきhb
どうも、この記事を書かれたtakehikom氏は数学科教育に関わっているらしい。
「掛け算」の「掛けられる数」と「掛ける数」については、繰り返しネット上で議論が起こる。その話は今回は触れない。(が、下にリンクは置いた。)
それよりも「dL廃止」の方が、得るところが大きいと思うのである。
で、そのブログを「デシリットル」で検索してみた。
デシリットルは(日本の小学校の)算数だけ? - わさっきhb
今思うのは、中村先生に「dL、要らなくないスか?」って尋ねておくべきだった、ということである。
ま、下にもリンクをお示ししたが、「(小学校の)割り算には『等分除』と『包含除』の2つがある」ということを教えて下さったのは中村先生である。
割り算に2種類があることなど考えもしないまま、教科書会社謹製のテストは100点を取り続け、私は小学校を卒業していた。
そして、数年後に教員になろうとしていた。
直接ご指導を受けたのは3週間程度でしかありませんでしたが、中村享史先生には感謝しております。
で、確かに、医学界や豆屋など、dLを使う世界もある。それは知ってる。
が、小学校算数のdLは、単純に「何かを10単位集めると、1単位になる」というコトを教えたい教員(大学教授?)側の「便宜のため」でしか無いだろう。だったら、わざわざ小学2年生で扱う必要は無いのでは?
落ちこぼれ予備軍を増やすだけだと思うのだ、マジで。
昔から思ってる。理科の授業中にもよく生徒に向かって喋る。
「大学の数学科教育の教授って、アホだと思うんだよね、使いもしないdLをずっと温存してて」って。
だから、改めて、ここにも書いといた。
過去の関連する日記
Le Système International d'Unités(2007年3月)
中教審と再生会議(2007年4月)
数学科(の一部)って、頭おかしいだろ。(2012年1月)