東京電力の旧経営陣が「無罪」になったのは、妥当だと思う。
JR西日本の「福知山線脱線事故」だって、元社長達は無罪だったのだから。まぁ、JR西日本社長群への判決が妥当だったのかどうかについて、私は疑問を感じていたりするけど。
「アスペリティモデル」という概念が、日本海溝(=東日本)に発生する地震を「甘く見る」きっかけになっていたと思う。少なくとも、私はそうだった。
「近い将来の巨大地震」は中部~西日本を襲うのだと思ってた。
そもそも「アスペリティモデル」という概念や定義自体に、かなり揺らぎがあるということが、下記文書の14ページ(pdfとしては18ページ)に記されてる。
『地震学の今を問う(東北地方太平洋沖地震対応臨時委員会報告)』(pdf:約9MB)
で、「過去に『貞観地震』があったのだから、それに備えておけ」ってのは、私は「無謀な要請」だと思うのだ。
ま、何事も「備えておく」のが必要なのは確かだとは思う。でも「実際に過去にあったらしきこと」だけ考えてみても「ユカタン半島への隕石落下(恐竜の絶滅を後押ししたヤツ)」なんかは、高さ300m内外の津波を発生させたとか何とか?
「ゼロリスク教」の方々は「高さ300mの防波堤」とかを望むのかなぁ? 疑問に思う。そして、その信者がタバコや酒を嗜んでたら、さらに面白い。矛盾も甚だしいので。
いくらなんでも、高さ300mの防波堤は「やりすぎ」ではあるだろう。
では、堤防はどの程度の高さが妥当なのか? 私は分からない。
過去、貞観地震を超える「天変地異」なんて、いくらでも起きている。
ま、この地震国日本に原発を作りつづけてきたこと自体が、間違いなのではあろうけども。