私が最も衝撃を受けた映画は『U・ボート』である。
あのエンディングは忘れられない。一回しか見ていないけど。
土曜か日曜のテレビ「洋画劇場系」のヤツで見た。一人で見てたはず。中学生の頃だろうか。
ドイツ人の恐ろしさ、というか、闇、あるいは懐の深さ(?)を垣間見た気がした。
印象的なフランス映画は、『ベティ・ブルー』である。カッ飛んでる国だと思った。
日本の文学作品として、私の中に住み着いているのは、『羅生門』であり『檸檬』である。あるいは、『蜘蛛の糸』や『人間失格』か。私は「暗くて不確かなエンディング」に惹かれてしまう傾向があるようだ。
配偶者はドラマニアであり、そのオススメのドラマを見させられることがままある。
で、『民王』なるドラマを家族で一通り見た。ネット配信サービスでね。確かに面白い。
そのエンディングは、「ありがち」ではある。
決してハッピーエンドではない。多少ブラックな終わり方。
前述の映画群などを見た私にとっては、「フフッ」と笑っておしまいである。
しかし、このエンディングは、小学生の我が子にとっては、衝撃だったようだ。
ハッピーエンドではない物語なんて、あんまり見たことなかったのだろう。
ま、そうだよね。
若干動揺している我が子を見て、その姿を面白いと感じたのだった。