普通の(私が考える)良識ある大人は、自分の配偶者をやたらに褒め称えたりしない。また、その馴れ初め(雑に言うならば「恋バナ」)などは、飲み会か何かの場で、他人に聞かれれば、答えることはあるかもしれない。しかし、自分から勝手に喋り出すとしたら、かなりおかしな人物だ。
教員は、仕事の性質上、かなり「人前で勝手に喋っ」ても「許される」職業である(と思う)。
私の知り合いには、1ヶ月に1回以上は、「自分の子供(が如何にアホか)」の話をなさる方がいる。授業中にも時々喋っているらしい。「授業アンケートで『子供の話は聞きたくありません』と書かれた」って言ってたから。
ご本人にとって、自分の子供の話は、配偶者(や恋人)が出てくる「濃い恋愛話」などではなく、「軽い話題」のつもりなのだろう。
しかし多分、どのような発言であれ、「身内」についての話というものは、紛れもなく「愛」なのであり、「ノロケ話」なのである。
飲み会の場なら「双方同意の下」に近いと思うのだが、授業は教員が勝手に喋り、生徒はただ聞かされるだけになりがちだ。
多分、惚気ている本人は気づいていないのだ。その「繰り返される発言」が、子を持たない同僚や、親との関係が良好でない生徒を、多少なりとも傷つけている可能性があることに。
私は時に生徒に聞かれる。「お子さん可愛いですか?」と。
「可愛いけど、ムカつくことも多々あるね」と答える。そして、それは紛れもない「事実」なのである。
先ほど、白いTシャツの生地の隙間から「乳毛」が、例によって出ていた。生地を引っ張ってみたが、毛は消えなかった。
寝転がりながら引っこ抜き、ゴミ箱に入れたつもりの「鼻毛」だったのだ。
画像は自主規制した。
最初は鼻毛の話だけ書こうかと思ったのだが、あまりにも不毛(毛の話だけどね)なので、論考を加えて「二本立て」にしてみた。