ちょっと前のニュースだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180622-00010000-doshin-hok
より、記事を引用させていただく。
色覚障害の生徒に教諭が差別発言 北海道に30万円賠償命令 札幌地裁
6/22(金) 6:07配信
北海道新聞色覚障害がある道央の道立高校の男子生徒に対して、教諭が差別する発言をし、精神的苦痛を負わせたとして、元生徒の男性が道に100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が21日、札幌地裁であった。高木勝己裁判長は「名誉を侵害する違法な発言」として、道に30万円の賠償を命じた。
表計算ソフトを使った「情報」の授業中
判決によると、教諭は2016年3月、パソコンの表計算ソフトを使った「情報」の授業中、色覚障害の影響で課題の作製に手間取っていた当時2年の男子生徒に対し、クラスメートの面前で「字が読めないのか。おまえは色盲か」などと発言した。生徒は色覚障害者であることを、教諭やクラスメートには伝えていなかった。
最終更新:6/22(金) 6:07
「記事だけ」を元に、私の見解を記す。
面倒くさい話だ。
「教諭やクラスメートには伝えていなかった」時点で、自らの落ち度であろうて。
まぁ、北海道は「様々な差別が未だに根付いている」ため、色覚異常(私は「異常」と、意図的に記している)が「恥ずべき特性」となっているのかも知れない。その辺はよく分からない。住んだこともないので。
隠したところで、「事実は事実」なのだから、「いつか」はその事実と向き合わなければならないはずだ。職業選択かも知れないし、婚姻かも知れないし、子の出生かも知れないし、孫の出生かも知れない。
「おまえは色盲か」と言われたら、私だったら「そうなんすよねぇ、残念ながら」って答えると思うな。
ま、今(50歳目前)のメンタルと定職その他を持つからこそ、そう言えるのかも知れないけれど。
そして、教員も教員である。
色覚障害(色覚異常)の存在は知っておいて欲しい。色を扱うのなら、なおさらである。
そもそもこの教員は、色に依存した教材を作った(であろう)時点で終わっている。また「色盲」という単語を知っているのなら、その生徒が「色盲」である可能性を考慮すべきであろう。思慮に欠けているのは間違いない。
「もしかして、見えづらかった?」とか、尋ねれば良いではないか。
記事からは判別できないのは、「他の『色覚異常』の生徒」は、その「事実」を学校側などに伝えていたのだろうか、という点である。なんたって、男子の5%内外である。20人に1人だ。ただし、ヒトによってその「異常」にはかなり軽重の差があるのは確からしいが。また、この高校が普通科なのか、工業科(など)なのか、という点も疑問ではある。
似たようなニュースが、北海道から更に続いた。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018071300912
から引用。
HIV感染不告知で内定取り消し=社会福祉法人を提訴-札幌地裁エイズウイルス(HIV)感染を申告しなかったことを理由に、病院が就職内定を取り消したのは違法だとして、北海道の30代の男性社会福祉士が13日、病院を運営する社会福祉法人「北海道社会事業協会」(札幌市)に慰謝料など330万円の損害賠償を求め札幌地裁に提訴した。
訴状によると、男性は昨年12月、道内の病院のソーシャルワーカーの求人に応募し、HIVに感染していると告げないまま内定を得た。しかし、以前に患者として受診したカルテを病院が発見し、電話で「話が違う」などと指摘。男性はとっさに感染していないと否定した。病院は、虚偽の事実を伝えたなどとして内定を取り消した。
提訴後に記者会見した男性は「勝手に人のカルテを見ることが一番の問題点。医療水準は格段に進歩しているが、社会的には差別、偏見が残っている」と話した。
北海道社会事業協会は「訴状が届き次第、検討したい」とコメントした。
(2018/07/13-18:05)
ま、こっちは「とっさに感染していないと否定」って段階で、ダメでしょ。(という意見はネット上にも多かった。)
これら2名、たまたまなのだろうが、北海道在住らしい。
(北海道の人間は)利己的すぎないか?
あるいは、北海道に棲む記者には「んな、アホな話があるか!」という思いを持ちつつ報道にたずさわる、正義感の強い方々が多いのだろうか?
あるいは、その両方?