星に願いを

本日は七夕であるが、一応、東京では雨は降らずに済むのだろうか?
太陽暦だと、なかなか綺麗に晴れることは少ないのかも知れない。旧暦ならば、東京はもう少し晴れているだろう。
が、そもそも七夕は中国の行事らしい。東京の旧暦7月7日のコトなんて、昔の中国のヒトが考慮に入れているわけは無い。

天文学について学習を進める際に、「恒星までの遠さ」について話すことがある。
稀に質問されるのだが、中学生や高校生になっても「七夕の晩に、織姫と彦星が移動している」と勘違いしている輩が居たりする。
「そもそも、(恒星は)動かないんだって」「実際はめっちゃ離れてるし」などと、諭す(?)のである。

以下の話は「光年」についての学習の際に、伝えることがある。

君たちは、星に向かって「誰々君と仲良くなれますように」とか「芸能人の誰々に会えますように」なんて、お願いしたりします?
例えば、織姫と彦星に願いを託すとしましょう。
あれらの星と我々の居る地球の間は、光の速度で十数年とか、二十数年離れているのですよ。
例えば今晩、皆さんが星に祈ったとします。仮に、君たちの願いが光速で伝わるとしても、それは十年以上先です。それを聞き届け、返事が返ってくるとしたら、その倍。二十年先とか、四十年先だね。何歳になってます?
しかしそもそも、10光年とか20光年の恒星なんて、メッチャ近いんですけどね。夏の大三角のデネブなんか、何千光年も離れています。そして、異常に明るい。

ま、もしかすると、皆さんの願いは時空を越え、一瞬で織姫や彦星に伝わるのかも知れません。分かりません。だから、祈ってみても良いかもしれませんけれどね。


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