数年前の卒業生が、職場に現れた。
5ヶ月のお子さんを連れた人物を筆頭に、3名の卒業生の「お礼参り」を受けたのだった。
子供はよく寝ていた。やたらと髪の毛の多い子だった。
先ほど、酔っ払いながらしみじみ思った。
私たちは、子供たちの寝顔を見るために、生きているのではないだろうか、と。
静かに寝られるというのは、幸せなことなのだろう。
この今も「戦火(比喩を含む)」の下に怯えながら生きている人がいるはずだ。大人でも、子供でも。
生物の本能として、生殖という行為がある。
その類似品に「教育」があると考える。
それらの「愉しみ」を超えるものとして、「子供の寝顔を見る」という行為があるように思った。