色チョークと色覚について

例によって、Googleアラートで、引っかかってきた。
最初は「関根ジロー」って地方議員の方のページだった。長いタイトルだなー。

「色覚チョーク」に関する質問主意書を政府に提出|松戸市議会議員 関根ジロー 公式ブログ「One! Toukatsu! 東葛政令市構想」Powered by Ameba

で、そのページにあった画像の縮小版がこれだ。
20180309chalk.jpg 撮影者が誰なのかいまいち分からないのだが、元画像(3328x1872ピクセル)のプロパティからするに、撮影されたのは2017/12/15らしい。

この画像は悪意があると思った。
今のチョークはこんなに「彩度が低くない」だろうと。で、自分の職場のチョークを見てみた。

改めて知ったのだが、職場で買っているのは日本理化学工業株式会社のダストレスチョークなのだった。とても由緒ある製品らしい。そもそも、私が普段使っているチョークは非常に彩度が高く、良い製品なのでした。

で、こちらの会社には「ダストレスeyeチョーク」なる「色覚異常のヒトにも色が判別しやすい」という製品がある。俗に「色覚チョーク」って言うのかい?

ま、無理に「色覚チョーク」使わなくても、ダストレスチョークで良いと思います。私は白と黄色しか使わないけど。
で、やっと本題だ。

第196回国会 87 「色覚チョーク」に関する質問主意書なるページがあり(私は今まで、そんなページ群の存在を知らなかった)、質問文と答弁がアップされている。html版やpdfもあるのだけど、全文引用いたします。

こちらが質問

平成三十年二月十六日提出
質問第八七号
「色覚チョーク」に関する質問主意書
提出者 櫻井周

「色覚チョーク」に関する質問主意書
平成十五年に文部科学省が策定した「色覚に関する指導の資料」において、色の判別を要する表示や教材を用いる場合には、誰でも識別しやすい配色で構成し、色以外の情報も加える工夫が必要であることを記載し、学習指導の場面において留意すべき事柄について具体例が例示されている。
具体例の一つに、板書が挙げられておりそのなかで「白と黄のチョークを主体に使います。黒板上に赤、緑、青、茶色などの暗い色のチョークを使用すると、見えにくいため、避けるようにします」と記載されている。
しかしながら近年、人間の色覚の多様性に配慮し、より多くの人に利用しやすい配色を行った製品や施設・建築物、環境、サービス、情報を提供するという「カラーユニバーサルデザイン(略称CUD)」の考え方が社会に普及し始めており、その一環として白と黄色以外の色でも暗くなく、色の明度や彩度に差をつけた五色(白/朱赤/黄/青/緑)の色覚チョークが開発されている。
一部の自治体において、色覚チョークの導入がはじまり、実際に使っている学校からは、「赤い文字がはっきり見えるようになった」「以前より文字が明るくなり、線の輪郭がはっきりするようになった」等の声が挙がっている(二〇一七年十二月十四日付け読売新聞千葉県版)。
この色覚特性を持つ方々にとっても色の識別がしやすい色覚チョークについて政府の見解を確認したく、以下、質問する。
一 白と黄色のチョークを主体に使うのではなく、色覚チョーク(白/朱赤/黄/青/緑)を主体に使うことを推奨する考えはないか、政府の見解は如何か。
二 「色覚に関する指導の資料」には「白と黄以外の色チョークを使用する場合には、アンダーラインや囲みをつけるなどの色以外の情報を加えます」とあるが、色覚チョークを使用した場合には色以外の情報を加える必要がなくなると考えるが、政府の見解は如何か。
三 色覚チョークが全国の学校現場で普及していない要因のひとつとして、「色覚に関する指導の資料」において「白と黄のチョークを主体に使います」と記載されていることが挙げられるが、「色覚に関する指導の資料」を見直し、政府として色覚チョークの使用を推奨することを全国の学校現場に通知するべきであると考えるが、政府の見解は如何か。
右質問する。

しんぞー君の回答

平成三十年二月二十七日受領
答弁第八七号
内閣衆質一九六第八七号
平成三十年二月二十七日
内閣総理大臣安倍晋三
衆議院議長大島理森殿
衆議院議員櫻井周君提出「色覚チョーク」に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。

衆議院議員櫻井周君提出「色覚チョーク」に関する質問に対する答弁書
一から三までについて
御指摘の「色覚に関する指導の資料」における「白と黄のチョークを主体に使います。」や「白と黄以外の色チョークを使用する場合には、アンダーラインや囲みをつけるなどの色以外の情報を加えます。」との記載は、「白と黄のチョーク」以外のチョークの使用自体を否定するものではなく、黒板の文字等が児童生徒にとって識別しやすいものとなる配色や工夫の具体例を示したものである。また、授業においてどのようなチョークを使用するかは、黒板の文字等の識別のしやすさ等の観点から、各学校において適切に判断すべき事柄であると考えており、どのようなチョークを使用するとしても、黒板の文字等が識別しやすいものとなる配色や工夫がなされる必要があると考えていることから、現時点においては同資料を見直す必要はないと考える。

妥当な回答ですね。
別に「特定の(メーカーの)チョークを使わせる」必要はないだろう。「色覚異常」の当事者の教員(私)が言える、伝えたいことは「白と黄色を用いた方が無難」ということである。
チョークメーカーから賄賂でも貰ってんのか?

「いろいろ偉いなぁー」って思っている小学校の先生(はてな民)のページがある。ただし、色チョークの使い方については、きちんと考えて欲しい。私もはてなのアカウントはあるので、コメントする気になればできたのだけど、自分の情報を人様のサイトでさらす必然性がないので、自分の日記に記すことにした。ま、はてなは「はてなアンテナ」しか使ってないのだけど。
蛍光チョークの比較、羽衣帰ってきてー! - パパ教員の戯れ言日記

色を使用するときは「本当に色分けが必要かどうか」を考えて欲しいんですよね、マジで。で、基本的には白と黄色でしょ。おクニが言っているように。私もこの点だけは譲りませんよ。日本国(のチョークの使い方指導)万歳。

過去の関連する文章等
地下鉄 チョーク iPod shuffle(2005年11月) 色覚異常リンク(2014年1月更新)

ここにあるのは2018年3月 9日 19:17の日記です。

ひとつ前の日記は「ネクタイの耐久性について、他」です。

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