今から30年以上前、中学生の時である。友達のM君から聞かれた。
「アゼルバイジャンの首都は知っているか?」
私はそもそも「アゼルバイジャン」なんて知らなかった。彼は言った「バクーだ」と。
バクーは聞いたこともあった。有名な「バクー油田」がある。
今でこそ、アゼルバイジャンは「一つの国家」である。しかし、当時は「ソビエト社会主義共和国連邦」の中の一つの国でしかなかった。そのため、私は「国の名前」としては認識していなかったのである。
彼が言うには、明大明治(高校)の入試問題、社会科で過去に出題されたということだった。彼の第一志望校だった。
私は当時「普通に都立に行けばいいや」と考えていた。彼からの出題を受け「私立受験に血道を上げるのはやめとこ、面倒そうだから」と改めて決心したのである。そんな「枝葉末節(アゼルバイジャンの方、すみません)」が出題される学校なんて、面倒くさいにも程がある。十代半ばの私はそう考えたのだった。
それ以降、アゼルバイジャンという国の名前を聞くと、M君と明大明治を思い出すのであった。
今の明大明治は、どのような入試問題を出しているのか、きちんと調査していません、スミマセン。
単なる昔話でした。