ボツ原稿を披露

職場にて、担当している高1の生徒に向け『人生案内』を2週に1回発行している。廊下に掲示しているのだ。
企画は私によるものであり、実務も担当している。編集長は学年主任に依頼した。

先日、このような相談があった。

可愛くなりたいです(ガチで!)
少女マンガのような恋をしたいです。
来年からの共学生活どうすればよいでしょうか。
男子校・女子校出身の先生おしえてください。

私の回答(原稿)全文は以下の通り。

共学校しか通ったことがないのですが、答えさせていただきます。

「少女マンガのような恋」がご希望とのことですが、多分「恋」というのは、どのような恋であっても、マンガになってしまうような「世界にひとつだけ」しかないものになるはずです。もちろん、その恋心が報われないこともあるでしょう。それも含めて「恋」なのだろうと思います。「憧れ」に始まる恋は、嫉妬や不安など、面倒なこともあるでしょう。そして、世の中のほとんどの人は、普通に生きていても、それら「恋」にまつわる体験をする、してきたはずなのです。あなたの「気になる人」が現れたとき、それが恋の始まりなのでしょう。特に「相手探し」で焦る必要もないと思いますけれどね。

「可愛くなりたい」件について。「可愛い」っていうのも、定義が難しいですよね。どう考えてらっしゃいます?あなたがおっしゃっているのは、ルックスの話でしょうか?ご存知とは思いますが、ルックスはそうそう変えられるものではありません。また、ご存知かもしれませんが「蓼食う虫も好きずき」っていう諺があります。ルックスは良いに越したことはありませんが、日本全国、女性が全員「石原さとみ」だったら、また世の中はつまらなくなってしまうのだと思います、多分ね。いや、ちょっと素敵かも?ま、いいや。あなたは「あなたらしさ」を極めればよいのです。簡単に言えば「素直に生き、笑顔を忘れないようにする」ってことかなぁ...。

それからついでに「小説で恋を予習」というのはいかがでしょうか?私がおすすめするのは、よしもとばなな『TUGUMI』ですかね。すこし古いけど三島由紀夫『潮騒』も良いと思います。文学好きの男子も居ますし、「マンガ女子」よりは「文学女子」の方が、ニーズがあるように思います。その点で、一石二鳥となるのでは?


どうしても、私の文章は長くなってしまう。

で、第3段落だけ採用された。「『可愛くなりたい』件について」で始まるところだ。

他の方の文章のどこが削られたのかは、よく分からない。
まあ何しろ、私の採用された段落だけを見た場合、「多少思いやりのある現実的な面食い」にしかならない。自らの名誉のため、不採用の部分を含めてここに披露しておくのである。
なお、私は今まで「学級通信」を出したことがない。それはポリシーなのである。


関連する過去の日記
「学級通信」否定派(2001年6月)
理念なき教員、それは私。(2008年9月)


ここにあるのは、Masakiが2017年11月21日 22:47に書いた日記です。

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