表題の本を読みました。
先に読んだのが『モンスターマザー』(アマリンク)で、後に『でっちあげ』(アマリンク)です。
面白い(と言って良いのか?)のは、『モンスターマザー』の方です。アマゾンの書評には、参考になるだろうものが沢山あったので、興味がある方はそちらをご覧ください。
ある意味、これらの本は著者の「一方的な見方」だけを記してあるとも言えます。そういうことを書いてらっしゃるAmazonのレビュアーもいらっしゃいました。が、多分、福田氏の記したことは「ほぼ真実」なのだろうと思いました。
で、これらの書籍を読んでいて、思い出した出来事があります。
私が高校教師として働き始め、日もまだ浅かった頃です。おおよそ20年前。
当時の校長に呼び出され、以下のような質問を受けました。
「君は生徒に『○○大学なんて、行かない方が良い』と言ったという話があるのだが、本当か?」と。
当然、そんな「危険」なことをするわけもありませんし、記憶もありません。「そんなことはありません」と答えました。
しかし後日、また校長から「本当に言っていないのか?」と改めて尋ねられたのです。そして「ありません」と答えました。それで話は終わりました。
後から判明した(校長本人から聞いたのか、別の同僚から聞いたのか、忘れた)のですが、わたしが貶した(?)とされる大学は、ある生徒の親の母校だったそうでした。その「ある生徒」は「普通」の生徒でした。が、それ以降は殊更に「その大学」の話はしないように心がけることにしました。また、その「ある生徒」に近づくことも控えるようにしました。
私は基本的に、生徒に対して「特定の学校」を勧めることをしません。
生徒や親が「見初めた」学校について、私が意見を求められた場合、私自身も「好意」を持っていれば、それをきちんと伝えます。しかし基本的に、私からは「この学校が良いんじゃない?」という風な話はしません。仮に「私が勧めたから知った学校」に進学して、なにか「いやな目」に遭ったとしても、責任は取れない。
そんなわけですので、大学を貶すことなんてありません。特に「そこに行きたい」と思っている生徒が居そうな場合は。
ただし、私は「企業」については、「その姿勢や製品を糾弾する」場合が多々あります。
ファイテンとかJINSとか電力会社とかね。
ただし、その場合でも、必ず「関係者が居たらスミマセン」と一言断ってから、私の見解を述べてます。
何しろ、高校教員が特定の大学を貶しても、「百害あって一利なし」でしょう。何であんな話が捏造されたのが、今でもその理由は分かりません。
なお、もっと明確な「でっちあげ」に遭遇し、私が実際にやつれてしまった出来事もありました。が、それは記さないでおきます。「とある生徒」も「でっちあげをする親の子」も、きちんと希望する進学先に進めました。結果オーライってコトで。