死の糸巻き

また、事故が起きたようだ。最初は「痛いニュース」経由で知った。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1934553.html

「ちょっと前にもあったよな」と思っていた。

家庭用電気マッサージ器の正しい使用について(注意喚起)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/00000488

上の厚生労働省のページを見て確認したわけだが、やはり3年前にも起きていたらしい。
似たような事故には「ゴーカート マフラー 事故」にてググると、出会うことができる。

ここで、私の体験談を記す。
以下に記す話は、この腐れサイトにて披露したように思っていたが、まだだったようだ。
カテゴリを「笑い話」としていいのか、若干悩むのだが、私の「死にかけた話」は、基本的にこの場所にまとめてある気がするので、今回もそうする。主題は死んだヒトではなく、死に損ねた私の体験談と注意喚起なので。


およそ20年前のことだ。

その日は「高校2年生 鎌倉遠足」の引率に行っていた。基本的に、勤め先の「遠足」は年に1回、中間試験明けの6月頭に行われる。
時季的には「梅雨の走り」にブチ当たることもある。その年もそうだった。
「学年担任団」で「一番若い男」だった私は、「自転車での巡回」という任務を与えられ、それを遂行していた。雨なので、自前の「黄色いポンチョ」を被り、自転車に乗って鎌倉の街を巡っていた。

勘の良い方は、オチに気づく頃だろうか?

高徳院(鎌倉大仏)近くの道、オバマ元大統領も食べたという「抹茶ソフト」の店舗が並ぶあたりを走っていた。あの辺は人通りの割に歩道が狭い。私は車道を走っていた。
すると、だんだん、自分の脚の自由が利かなくなりつつあることに気づいた。自転車のスピードが落ち、コケてしまう危機に見舞われそうになったが、とりあえず何とかコケずに自転車を止めた。というか、止まらざるを得なかった。

ポンチョの裾が、劇的に絞り込まれていた。その為に、脚の自由が奪われたのだった。
そう、ポンチョの裾に入っていた「紐」をプラプラさせたまま自転車に乗っていたため、その紐が後輪車軸に巻き込まれたのだった。
後輪は糸巻きとして機能し、私の脚が縛り上げられていたのだった。
死ななくて良かった。車道側にコケたら、車に轢かれるのは間違いない場所だった。

あれ以降、自転車は心して乗るようにしてる。
マフラーをヒラヒラさせたネーチャンとか、「荷物をくくるゴムバンド」を無造作に垂らしているオバちゃんを見ると、「気をつけなよ」とは思うのだが、口頭で注意喚起したことはない。
ま、私ほど「アホなこと」に遭遇するヒトも、そうそういないとは思うけどね。

ここにあるのは2017年8月 2日 23:15の日記です。

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