と、家電製品について感じることがある。とりあえず、昔話から。
ポータブルオーディオシステムでは、今も昔も「バスブースト(bass boost)」という機能が存在する場合がある。私が所持していたことがある製品として、カセットテープレコーダー(「ウォークマン」的なもの)と、ポータブルCDプレーヤー(「CDウォークマン」的なもの)がある。たまたま、どちらもPanasonic製であった。だから、SONYの"WALKMAN"ではない。
もう、どっちも捨ててしまったが、そいつらには「低音増強」機能が存在した。"bass boost"ね。
だいたいにおいて、その機能は「使用したとき」の方が、「ノーマル状態(バスブーストoff)」よりも「聴き応え」が出てくるのである。で、毎度毎度毎度思っていたことがある。それは、「ノーマル」については「低音を削っている」んじゃないか、ってこと。
バスブースト機能はある程度「効果が出ている」のかも知れないけど、その効果を私(達)により感じさせたいがために、「ノーマル」の状態で低音を削る、ってコト、やってそうな気がする(した)のですねぇ。調べようがないけど。
ユーザー側には音質補正の「実際」なんて調べようがなかろうから、メーカーは意図的にそういうことをしているのではないかと。
で、現在の話に。
自宅の炊飯器は日立製である。購入当時の最新機種。米を炊いても、ほとんど蒸気が出ない。なかなか良い。RZ-SV100Kって型番。バイクみたい。
別に、この製品については、現状では不満は無い。ただし、最初の何回かは、ご飯がプラスチック臭かったような記憶がある。今は感じない。
で、本題はその「機能」についてである。炊き方の区分として「ふつう」「極上」「極上新米」「快速」「炊込み」「おかゆ」がある。また、場合によっては「少量」という指示を出すこともできる。なにか炊き方が違うらしい。マニュアルは詳しく読んでないから、よく分からないけど。結局、私が炊飯器を設定する場合は、「極上」の「少量」一択である。なお、必要時には「快速」を使うこともある。このメニューで炊きあげた米は、「即座に食す」場合は問題が無いが、時間が経過するとβ化していく(パサついていく)速度が速い気がする。冷蔵してしまったりすると、電子レンジで再加熱しようとも、かなり不味くなる。
なお、「米の種類」も選択可能であり、「白米」「無洗米」「五穀米」「発芽玄米」「玄米」という選択肢もある。私は無洗米も必ず研ぐので、「無洗米」を選択することは無い。
で、その炊飯器、使い始めてしばらくしてから、「メニュー『極上』をお使いください」ってな「小さな紙」が入っていたことに気づいたのである。一番最初の炊飯は、フツーに「ふつう」を選んでいた。で、確かに「極上」を選んだ方が、ご飯はおいしく炊けたのである。
だったら、最初から「極上」をデフォルトにしろよ!と思ったのである。というか、「ふつう」は要らないでしょ。わざわざ「マニュアル」の上に「小さなペラの紙」を入れるくらいなら。今、改めて日立製作所(父親の勤務先だったので、少し贔屓に思う気持ちがある)の「後継機種」を見てみました。が、「ふつう」があるという「メニュー構成」は変わっていない様子ですね。
その「ふつう」必要なんですか?