この語は不思議だ。
通常、この語は「学校」の類でのみ用いられる。保育園・幼稚園から高等学校までだろうか。この字面を普通に解釈すれば「団体職員の働く部屋」という意味でしか無いはずだ。
世の中は、一匹狼で仕事をしていない限り、自営業であったとしても「複数名で同一の場所に籠もって働く」ということは「ごく普通」にあるはずだ。
そういった意味では、大方の企業の事務部門は「職員室」を持つことになるだろう。場合によっては、夫婦などで事務作業をすることもあろう。その場合もやはり、小規模な「職員室」が自然発生するはずだ。
しかし何故、日本語では「職員室」というと「『学校』で教員が詰めている部屋」ということになるのだろう? これは、私が教員として働き始めた頃から、ずっと疑問に思っている。「事務室・事務局」とか「用務員室」も、学校職員の詰めている部屋だ。
大学くらいになると、「職員室」という語は使わないようだ。というか、基本的には先生方は各自のオフィスを持っていた。1人部屋だと、私の語感では「職員室」という語は似つかわしくない。
結局のところ、日本に於いては、働く人が「決まった場所に詰める」ということが始まったのは、学校・藩校の類からなのかなぁ...、と。
サラッとググってみたが、「職員室 語源」では、その辺のことは分からなかった。
もっと不思議なコトもあるにはある。学校の教員は、一人称として「先生」って語を用いがちなコトだ。
以前にも記したことがあるが、私が中学のときに大きく影響を受けた先生方2名(♂)は、どちらの方も「僕」という一人称を使っていた。なお、私はこの職業(教員)に就いて以降、「私」という語を基本的に使っている。ごく稀に「俺」と言っている場合もあるかも知れない。
ま、あれも「刷り込み」なんでしょうね。私についても、他の「センセイ」についても。