顕微鏡を知らねばならないと思った

10月1日の土曜日、都立国立高校にて顕微鏡の仕組みと種類を教えていただきました。とても有意義な研修でした。主催は「東京都生物教育研究会」でした。通称「都生研」
テーマは「今更聞けない顕微鏡の使い方 ― 顕微鏡の扱い方をマスターしよう」でした。

オリンパス株式会社の方がいらっしゃり、いろいろと詳しい話を聞けました。
研修内容を都生研配信メールから引用します。

(1)学校にある顕微鏡の「いろは」
・顕微鏡の種類と利点、欠点
・顕微鏡の基礎基本
  正しい表現など・・・「同高焦点」という言葉はない? など。
・記載されている数字等の意味
・メンテナンス など

(2)実践研修
・プロから学べる顕微鏡の上手な使い方
・1つの材料でも、工夫次第でこんなに見え方が変わる
 →暗視野、偏光板等の利用など
・顕微鏡観察のコツやテクニック

(3)意見交換会
・各学校の顕微鏡実習の実践例
・各学校の顕微鏡実習のプリント紹介

※講義と実習を交えた研修会です。
※各学校で実施されている顕微鏡実習に関する資料を30部ご持参ください。

久しぶりに「都生研」の研修に参加させていただくので、言われたとおり真面目に「資料」を持参しました。しかし、生物が専門の方々に実験プリントを披露するのも恥ずかしい気がしたので、持ち帰ってきてしまいました。そもそも、誰も実習資料を配っていた気配はなかったし...。
一応ここから、私が作成した「ミクロメーター絡みを含む画像」へのリンクを張っておきます。


以下は研修を受けての感想です。

まず、とりあえずは(現存するならば)勤務先の顕微鏡マニュアルを見なければならないと思いました。オリンパス製の、結構良いもの(CX21を筆頭とする)を入れてあるのです。

しかし、今回改めて気づいたのは、私が生物を担当したのは5年前が最後だと云うコトなのです。前述の実験プリントを用意している際に気づきました。
現在、専任だけでも本校理科は物理1・化学3・生物2・地学1という布陣になっています。本年度の非常勤講師の方は物理1・化学2・生物3・地学0です。私が今後生物を担当する可能性は、かなり低いと言えましょう。中学理科の生物は「2分野」として担当する可能性もありますが。(私の担当は、昨年が中2の2分野と高2理科総合B、今年は中3の1分野と高2理科総合B)

と言うことで、次回いつ顕微鏡を扱うかは謎なのですが、その際は顕微鏡に記された文字と色の意味を片っ端から調べる必要を感じました。特に、コンデンサと絞りについて、もっと注意深くなろうと思いました。

また、私は良い(=マニアックな)先輩を持っていたことに、改めて気づかされました。生物の授業プリントの一部は、その方から頂いたものを修正しながら使用しています。
その先生(北島一良氏)はもう退職なさっています。生徒用として、上記顕微鏡群をじわじわと揃え始めたのも彼です。
10数年前、彼は嬉々として「『数十万円の顕微鏡』があるのです」と私に語ってくれました。「微分干渉」と言っていたはずです。
その価値を多少認識しました。

ここにあるのは2011年10月 3日 23:03の日記です。

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