一昨日の深夜、何となくテレビを点けていたら、以前に日記に書いた化学実験をやっていた。
今回のヤツは「イージークリーン ウォッシュパワー」とかいう製品らしい。
主成分は「過炭酸ナトリウム 2Na2CO3•3H2O2」とのこと。要するに「比較的安定化された過酸化水素 H2O2」である。
最初に言っておくが、確かにその物質には漂白作用はあるはずだ。俗に言う「酸素系」である。
過酸化水素の薄い水溶液は「オキシドール」と呼ばれる。過酸化水素は反応性が高い(不安定な)物質であり、様々な(不安定な)物質と反応する。この「ペテンショー」の場合、過酸化水素は「還元剤」として働く。還元されるのは「ヨウ素 I2」である。
念のため、(半?)反応式を。
H2O2 + I2 → O2 + 2 H+ + 2 I-
反応に際しては、「酸素 O2」が発生する。これは、画面からも確認できる。
左側は還元される前の「ヨウ素 I2」が染みこんでおり、右側はヨウ素が存在しなくなった(透明な「ヨウ化物イオン I-」になっている)状態である。基本的にヨウ素の水溶液は、ヨードチンキ(イソジン)の色である。
赤みが強いのは、ヨウ素が「濃いめ」なのだろう。番組中では「血液」みたいなことを言っていた。よく言うよ。赤みが弱いヤツは、単純にヨウ素の濃度が低いのではないかと思われる。(臭素を使うほど凝ってないと思う。ヨウ素の方が扱いが簡単、かつ安価だろうし。)
青いものは、番組中では「インク」と言っていた。これは「ヨウ素デンプン反応」の青紫色だろう。やはりヨウ素絡みだ。
ドイツの兄さんのページ、発見しちまった。
ま、確かにあのお兄さんは魅力的だ。「赤いほっぺ」や「気合の入った(ドイツ語)トーク」など。
でも、私はあの製品を買わない。