およそ1歳半の我が子は、どんどん観察力が増してきているようだ。
先日の朝方、家の中にあるガラステーブルに反射した太陽光線が、天井に虹(連続スペクトル)を形成していた。彼女は、義理の母(彼女にとってはおばあちゃん)に抱かれながら、「うー!」と言いつつ、天井の虹を指さしていた。虹は、幼子が見ても綺麗なものなのだろう。
別の日、稼働している古い扇風機を通過した太陽光線が、近くの床に「ふるえる緑色の領域」を形成していた。その扇風機は、羽根が緑色なのである。彼女は、そこを指さし、私に向かって「うー!」と言った。「綺麗だよ」と言ったのだろう。
扇風機に向かって「あー」と声を出すと、跳ね返る自分の声が震えて聞こえる。自分が小さな頃は、それで遊んだ記憶がある。その楽しさはまだ伝えていない。いつか、勝手に発見するだろうと思っている。
更に別の日、シャットダウン中のパソコンの前に、私と彼女が座っていた。紙にお絵かき(?)などをするためである。彼女は、本当はパソコンを弄りたかったようだが、必要がないので電源は入れなかった。
光学マウスは USB 接続であり、常に通電している。パソコン本体の電源が落ちていても、ボタンをクリックすると赤い光線が強くなる。私は、面白がるかと思い、その赤い光線をいろいろな場所へ当ててみた。
私の手のひらに何度か光を当てたとき、彼女は「うー」と言いながら、私のもう一方の手を引っ張り出した。そして、そいつの手のひらの側を、しばらく眺めていた。
彼女は私の手のひらが発光したと思ったようだ。そして「もう片方の手も光っているのだろう」と推測したようである。その彼女の思考回路にちょっと感動した。
単なる親バカ?