「東京駅前のビル群」所感

読売新聞の「編集手帳」から。

<丸ビル、新丸ビル、国鉄、中央郵便局など大建築の立ち並んだ東京駅前の景観は近代都市美の象徴として日本一のものであろう>。昭和32年の本紙読者欄にあった投書の書き出しである◆この後が、今読むとちょっと面食らう。<その間にあって東京駅のあの怪物のような赤い建物は、完全に周囲の風景と反発している><ただ官力の偉大さを誇示しようとした明治時代の遺物であって、今日では何のとりえもない>◆投書の主は、時代錯誤的な駅舎を早く建て替えよ、と主張している。これに対して別の読者が、<周辺のアメリカナイズされた建造物の白々しさに対して、東京駅こそ重みがある>と反論の投書を寄せた◆残すべき建築物とは何か。その時には分からないものかもしれない。今、赤レンガ駅舎は創建当時の姿に復元して保存する工事が進行中だ。近代都市美を構成したビルは消え、最後に残った中央郵便局を保存せよとの声が上がっている◆外観の一部だけ残して超高層ビルにするという日本郵政の計画に鳩山総務相が国会で待ったをかけた。どうすべきか、50年後の読者に問えればよいのだが。
(2009年3月1日01時47分 読売新聞)

まったく、その通りだ。面白い。

ぽっぽ君は資産がいっぱいあるだろうから、好き勝手言えるわな。
ゼネコンは、ぜひとも仕事が欲しかろう。

基本的には、このニホンは不況だ。東京駅前とはいっても、ビル新設してテナント入るんかい?

何しろ、何につけ批判しまくる「天声人語」よりは、「編集手帳」の方が、誠実だと思う。
筆者は、結構変遷しているんでしょうけれどね。
そして、どちらも高給取りなんだろうなぁ...

ここにあるのは2009年3月 1日 15:51の日記です。

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