『おくりびと』が「第81回アカデミー賞最優秀外国語映画賞候補」となったと聞いた。
『おくりびと』は同僚のセンセイや、他の学校の情報科の先生もブログに書いていた。それらの記事はネタバレを含むので、リンクしません。
私は映画館にはまず行かない。最近映画館で見たのは『ハウルの動く城』で、その前は1985年公開の『ルパン三世 バビロンの黄金伝説』だったりする。その前は1981年公開『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』のハズ。
昨年末、上海へ向かう際、機内で見られる映画に『おくりびと』があった。上記先生方が褒めていたことを思い出し、何となく見始めた。で、見始めたのは良かったのだが、見ている途中(映画の残り10数分?)で、飛行機は着陸態勢に入った。上映打ち切り。大体、見始めたのが遅すぎたのだ。
後ろ髪を引かれながら、浦東空港に降り立ったのだった。その時点での最大の心配事となったのは「1月に日本に帰るトキ、『おくりびと』は放映リストにあるか?」だった。
日本へ帰る際、映画・音楽等の紹介パンフレットではリスト下位に移動してはいたものの、『おくりびと』は見ることができた。わざわざレンタルする手間が省けた。うれしかった。
で、飛行が落ちついたところで、続きを見た。泣いた。
最後の10分を見られて良かった。というか、最後の10分を見ないと、あの映画を見たことにはならないだろう。
絶対、端から見たら変人だ。齢四十を間近に迎えたオッサンがボロボロ泣いてる。飛行機が飛び立ってから間もないので、映画などを見たとしても、全然佳境に入っていない時間帯だ。
キャビンアテンダント、旧称スッチーも大変な職業だ。私だったら、そんな乗客には絶対関わりたくない。
飛行機は、かなり空いていたので、離陸後すぐに窓際へ移動してあった。
私は地図マニアだから、日本の上ならば、海岸線を見れば大体どの辺を飛んでいるのか分かる。飛行機は、可能な限り窓際に座りたいクチである。配偶者などには「子供のようだ」と言われる。言われても窓際に座る。
今回、久々に日本上空で分からない地形があった。その後、ハウステンボスの特徴的な地形が見えてきた。機内の地図で確認したところ、分からなかったのは五島列島と判明した。不覚である。
大阪湾の関空や、特徴的なカタチの知多半島なども、雲の隙間から見えた。富士山はてっぺんだけを雲の上に出していた。上空からの場合も、晴れている方が、富士の山容は見応えがある。