私が年間を通じて最も好きな香りは沈丁花である。通勤経路では、2週間くらい前から匂いだしたのかなぁ? もうほとんど香らなくなった個体もあれば、今盛んに匂いを発している個体もあるようだ。
芳香を放つ花と云えば、金木犀(キンモクセイ)や、クチナシもある。しかし、やはり沈丁花が好きなのだ。
なお、「季節」と「花」に限定しなければ、焼き鳥の発する揮発成分も好きだ。鶏の脂が焦げる臭いは良い。
「シクラメンのかほり」という歌がある。シクラメンは匂わないものだと、私はずーっと思っていた。また、そう思っている方も多いハズ。「シクラメンのかほり」って歌の存在と、「現実のシクラメン」が私の脳で出会ってから、その「匂わなさ」は度々確認した。鼻先にシクラメンを持ってきても、そいつは私に何も訴えない。
しかし、以下のページを見て認識を改めた。
kikulog : シクラメンのかをり
同じ花の匂いを、感じるヒトと感じないヒトが居るというのは、不思議ではない。 …と言ってみたりするが、やはり不思議だ。
シクラメンって匂うんだぁ… へぇー。
「色盲」や「味盲」という語は知っていた。「臭盲」や「嗅盲」でググってみたら、結構ヒットした。
シクラメンの匂いが分かるヒトがいるかどうか、今度生物の授業を担当するとき、生徒に尋ねてみようと思った。恐らくその問いは、生徒達の持つ「ヒトの知覚」に関する常識(?)に対して、何かを投じることになるだろう。