職場では、『Newton』と『日経サイエンス』を教科(理科)の予算で講読している。
『日経サイエンス』4月号に面白い記事があった。それが「ホットスポットは動いていた」である。原文はロチェスター大学の先生が書いたらしい。
実を言うと、私は以前から「ホットスポットは動かない」って言うけど、本当なのかしら? と思ってはいたのだ。でもそんなに根本的に突っ込んで考えたことがなかった。大体、岩石に残る「地球の地磁気の記録」を、直接測定したわけではないし。
何となく「本当かなぁ?」って、疑問に思っていたまま、放置してあったのだ。大変良くない姿勢である。
ネット上でちょっと検索してみた。
「ホットスポット」って語が厄介なのは、NTT が行っている「無線 LAN のサービス」名に使われている点だ。この語、本来は地学用語だったと思うのである。なので、"ホットスポット 移動 -LAN -無線 -設定 -ローミング -wifi"みたいな感じで、無線に関係しそうな語句を除外しないと、ワケ分からないページが多数ひっかっかってきてしまう。
最初に引っかかる、それっぽいページはこれだ。
統合国際深海掘削計画(IODP)会議報告書
このレポートを書かれたセンセイ、『日経サイエンス』の記事の監修もなさっていた。
ネット上にある日本語の「ホットスポット(地学)」に関する記述、そのほとんどは「ホットスポットは動かない」って書いてある。ってか、私もそう理解していたけど。
数年後には、教科書も書き換わりそうな気がします。ホットスポットも動くとする方が、どう考えても自然である。ま、そんなに劇的に移動するわけでは無いようですけれど。
「海山列が屈折しているのは、プレートの移動方向が変化したためだ」という説が、否定される程度らしいです。
『日経サイエンス』の公式サイトには、4月号(2月25日発売?)の内容紹介が無いが、正式ルートで届いた雑誌だし、とても興味深い話題だったので、日記にしてしまいました。
しかし、『Newton』と『日経サイエンス』をちゃんと読むのには、なかなか時間がかかるのであります。今、私は通勤途上で『日経サイエンス』の12月号を読んでいるのです。次に持ち運ぶ予定の科学雑誌は、『Newton』1月号です。その次が『日経サイエンス』1月号。
タイムシフト購読。