依りかかる

私は、「月曜始まりのカレンダー」は使わない。
筈だったのだが、年末にアリオ亀有の雑貨屋で買ったカレンダーが月曜始まりだった。実際に使い始めるまで、気づかなかった。

あそこで食事をするなら、1Fに入っている「焼きそば専門店 長田本庄軒」がお勧めである。他のお店はまだあんまり使用したことがないけれど。「ぼっかけオムそば」まいうー。

カレンダー自体は、オサレなデザインで、定価は350円だったハズ。
売れ残りを3割引で売っていたように記憶している。「200円チョイだから、まぁいいか」と買ったものである。
なお、最近は「百均」へ行けば、いくらでもカレンダーを売っている。
350円だと買わないが、245円なら良いだろうという判断がなされた。

結局、売れ残っていたのは「月曜始まり」だったからなのだろう。

昔、カレンダーはほとんど「日曜始まり」だったはずだ。それに慣れてしまっている。「月曜始まり」を見ると、頭の中で「ツークッション」くらい必要になる。ストレスだ。

なので、切り貼りして「日曜始まり」にしてみた。下の月(3,4月)が見えてしまうから、適当に紙も貼り付けた。そのため、デザインもヘッタクレも無くなった。百均(105円カレンダー)との差額140円の意味が無くなった。
245yen.jpg

カレンダーで思い出したが、私は職場で過去数年間「年間行事予定表」なる書類を作っていた。今はその分掌から外れている。
私が担当している時代に、一度大幅に書式を変えたことがある。

旧(日付横並び)
calendar_old.gif

新(曜日横並び)
calendar_new.gif

最初に「曜日横並び」を見たのは、部活の練習試合で訪れた、都立拝島高校の職員室内である。「こっちの方が使いやすいはずだ」って感じた。およそ10年前になるのだろうか?
「曜日横並び形式」の利点は、「行事などの配置を考える際、同じ曜日に行事が重なることにすぐ気づく」というコトである。また、以前の公立学校や勤め先では「隔週週休2日」といったようなコトもあった。だから「曜日横並び」の方が使いやすいのだ。第2・4土曜日が一目で分かる。

実は、「曜日横並び」の導入には、1年か2年かかっている。「行事計画表の形式を変えましょうよ」と進言し、見本まで作成したが、上司?に却下されたのだ。
今は誰も文句も言わず、そんな出来事も(多分)忘れて使っているが、最初の1年間は不評もあったらしい。私は直接聞いていないけど。


もう亡くなった方らしいが、茨木のり子という詩人が居たらしい。「依りかからず」という作品を、新聞のコラム(天声人語だったかしら?)内で読んだ気がする。
「詩人」というのは、「言語」というものに非常に強く束縛される。言語に「依りかかって」いる存在なのだ。それなのに彼女は「私は何物にも依りかからずに生きていくのだ」って主張をなさっていた。非常に不思議に思った。

なお、現代に生きる詩人ならば、言語のみならず、様々な存在に寄りかかっているはずでもある。編集者や、出版社や、印刷所や、買ってくれる人や。
それを売り上げたお金で、自分の食料をやっと買える。都会に棲むヒト達に食料をもたらしてくれるのは、農業、漁業、運輸、小売りに携わる人たちだ。

コラムを目にしたトキからの「もやもや感」、やっと書けた。


私は必要ならば、何物でも「依りかかる」所存である。とりあえず、「日曜始まり」のカレンダーには、死ぬまで依存するだろう。

ここにあるのは2008年1月22日 22:52の日記です。

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