「原子力セミナー」に参加しているあいだ、部活の面倒を見てくださった先生へのお礼として、茨城のおみやげを買って帰った。
定番だろう「水戸の梅(画像ググリンク)」を選んだ。
私が昔から知っているヤツは、「亀じるし」という会社の製品のようだった。他にも同じ菓子を作っている会社はいくつかあるらしい。しかし、私は「亀じるし」以外の包装を知らない。
およそ1年前、職場のセンセに貰った「水戸の梅」を食べた時、「美味くなったなぁ」と感じたのだった。
幼い頃は赤紫蘇の酸味と、餡の甘みが分離しているような気がしていた。1年前は、全体の味がまとまっているように思った。
だから今回おみやげに買った。
私は数年間、茨城県新治郡千代田村(現かすみがうら市)に住んでいた。
また、父親の実家も茨城県にある。
茨城の食べ物というと、私の中では「水戸の梅」か「のし梅」か「五家宝:ごかぼう(画像ググリンク)」あるいは「鮒の甘露煮」が頭に浮かぶ。
茨城名物の筆頭は「納豆」なのかも知れない。しかし、納豆はスーパーで売っているパックを日常的に食すから、わざわざ土産に買おうとは思わない。また、土産物の納豆は劇的に高価だ。なので、自分では買ったことがない。
また、千代田村は梨や栗が名産だったそうだ。梨は確かに美味かった。小学生の私はしょっちゅう食べていた。幸水が一番美味しいと思うのだが、東京だと馬鹿みたいに高いから、あんまり食べたことがない。
今回の水戸(及び東海村)行きで改めて知ったのだが、古河での「五家宝」は、水戸だと「吉原殿中:よしはらでんちゅう」という名前になるらしい。そういえば数ヶ月前、「五家宝」と同じ味で違う名称の菓子を、職場のセンセから頂いたことがあった。それは「ヨシハラデンチュー」だったのだろう。
で、おみやげを渡したお一人に、なぎなた部顧問の先生がいる。
彼は奥さんにツッコミ(そんな勢いで食べなくても...)を入れられながら、「水戸の梅」を貪り食ったのだそうだ。
彼は小学生の頃、水戸に住んでいたことがあったらしい。今日初めて聞いた。
私は "「水戸の梅」って、昔より美味しくなってませんか? " と、1年前に感じた疑問を投げかけてみた。彼も「水戸の梅」を食べ、以前よりも美味いと感じたそうだ。しかし、彼からは "「水戸の梅」よりも、私達の味覚が変わったのではないか" との返答を得た。
そう言われれば、「水戸の梅」ってのは、かなり「大人向け」の味かも知れない。
結局のトコロ、亀じるしの「水戸の梅」と、私(とSセンセ)の味覚については、以下の3つのパターンが考えられる。
パターンA:「水戸の梅」は昔も今も同じ味で、私達の味覚が変化した
パターンB:「水戸の梅」に改良が施され、私達の味覚はそれを感知した
パターンC:「水戸の梅」に改良が施されると共に、私達の味覚も変化した
パターンC が、一番もっともらしい気がする。しかし、真相は不明だ。
「水戸の梅」という菓子は、客観的にはどの程度美味しいものなのだろうか。
私とSセンセは、それを判断する基準を持っていない。というか、感覚が主観的に過ぎるのだろうと考える。