今日は真面目に

『東京都知事選挙 選挙公報』を一通り読んでみた。

この『選挙公報』を最初に手にしたとき、某差別主義者の"reboot"ってフレーズが最初に気になっていた。ま、面白いっちゃ、面白い。

で、よくよく読んでみた。その某差別主義者の欄には

子供たちは東京の「宝」。
ってあった。

「リブート」ってのは、一般的にパソコン用語として用いられるハズ。日本語では「再起動」だ。

"re"はリサイクルやリユースの「リ」である。漢字にすれば「再」だろうか。
"boot"ってのは、「(軍隊由来の紐の付いた)ブーツ」を履く作業から来たと聞いた。コツコツと靴ひもを通す作業を繰り返すことで、靴のブーツは使用可能になる。
それが転じて、パソコンなどの起動(昔は今以上にチマチマしていたらしい)を"Bootstrapping"略して"boot"となったと記憶している。英語版のウィキペディアなどにも似たようなことが書いてあった。


で、更に先ほど"boot"の意味を調べて、面白いことが分かった。
『研究社 新英和中辞典』に拠れば、動詞としての"boot"には以下の意味があるらしい。

boot
【動】【他】
1 a 〈人に〉ブーツ[長靴]をはかせる(→booted). b [~itで]歩く.
2 〔+目(+out)〕《口語》けとばす: ~ a person out 人を外へけとばす.
3 《口語》 a 〔+目(+out)〕〈人を〉追い出す,解雇する. b 〔+目+out of+【(代)名】〕〈人を〉〔...から〕追い出す,解雇する: He was ~ed out of the firm. 彼はその会社から追い出された.
4 野球 〈ゴロを〉つかみ損なう,ファンブルする: ~ a grounder ゴロをファンブルする.

どれも、あまり良い意味ではない。しかし「追い出す・解雇する」って意味があるとは知らなかった。
「お目々パチパチの差別主義者」は、この「追い出す・解雇する」って意味がある"boot"を、意図的に使っているのじゃ無かろうか。もちろん「軍靴を履かせる」って意味は「織り込み済み」で。

つまり

(軍靴を履いてくれる)子供たちは東京の「宝」。
って思ってんじゃ無いか?ってコト。


まあ、他の候補者も色々ツッコミどころがある。
ってか、ヒトによっては誤字も多い。読んでるこっちが「大丈夫?」って心配するくらい。

ここにあるのは2007年4月 2日 22:30の日記です。

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